No.378
タイトル
サイドウォーク・オブ・ニューヨーク
(原題)
SIDEWALKS OF NEW YORK
監督
エドワード・バーンズ
脚本
エドワード・バーンズ
キャスト
エドワード・バーンズ、ヘザー・グレアム他
制作
2001年/アメリカ
ジャンル 恋愛ドラマ
上映時間
107分
評価
★★

【 ストーリー 】
テレビ番組のプロデューサー、トミー(エドワード・バーンズ)は、同棲していた恋人に突然アパートを追い出されてしまう。ある日、ビデオ屋で知り合った教師マリア(ロザリオ・ドーソン)と2度目のデートで関係を持つが、その後はしっくり行かない。マリアにとっては離婚以来、初めてのセックスで、その動揺からトミーを避けていたのだ.....。

【 コメント 】
俳優のみならず監督としても活躍するさわやかなニューヨーカー、エドワード・バーンズが監督・脚本・主演も努めた作品。ニューヨークに暮らす男女6人が愛とセックスをテーマに織り成す群像劇。インタビューを交えながらドキュメンタリー形式で登場人物の抱える悩みや人間性をあぶり出しています。

エドワード・バーンズはニューヨークへのこだわりや登場人物の会話の多さなどからウッディ・アレンと比較される、というか似ていると称されることが多いですが、本作でもインタビューが結構多いこともあり、みんな最初から最後まで喋りっぱなし。中にはもちろん粋な会話もあるのですが、大体においてセンスが感じられないのが残念。ドキュメンタリーっぽさを狙ったのかもしれませんが、目的や構成が中途半端で、どことなく映画学校の卒業制作的な雰囲気になってしまいました。せっかくヘザー・グレアムやブリタニー・マーフィなど、魅力的な女性陣がキャスティングされているのにもったいない。登場人物も誠実な人間からせこい人間までいろいろいて楽しめますが、逆にうまい具合に違うパターンがラインナップされている感も否めません。男性陣のキャスティングが変わればまた違った印象になった気がします。

人々の会話や関係はどこか表層的で浅く、そういった細いつながりが(人種のるつぼである)ニューヨークなのだ、ということかもしれませんが、逆にそのおかげで、愛とセックスについて赤裸々な告白が続く割には、意外にさわやかな印象が残るところが面白いです。また、すれ違いや嘘が重なり合う中で、監督自身がトミーという男性の役を借りてニューヨークへの思いを語る部分は(というかここが本作で一番)グッときました。監督デビュー作の『マクマレン兄弟』(1995)もそうですが、この監督は男女の恋愛じゃなくて男同士の友情や町への愛情を描いた方がいい作品が出来るのかもしれません。

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