No.268
タイトル
暗闇でドッキリ
(原題)
A SHOT IN THE DARK
監督
ブレイク・エドワーズ
脚本
ブレイク・エドワーズ、ウィリアム・ピーター・ブラッティ
キャスト
ピーター・セラーズ、エルケ・ソマー、ハーバート・ロム他
制作
1964年/アメリカ
ジャンル コメディ
上映時間
108分
評価
★★★★
<ストーリー>
パリ警視庁の迷警部クルーゾー(ピーター・セラーズ)の元にまたしても事件が転がり込んだ。富豪バロンの邸で殺人事件が発生。いちばん怪しいのはメイドのマリア(エルケ・ソマー)だが、クルーゾーは彼女の美しさに翻弄され、単なる直感で彼女は犯人でないと確信。釈放してしまう。ところがまた彼女のいる先で殺人事件が起こる.....。

<コメント>
ブレイク・エドワーズ監督(『ティファニーで朝食を』(1961))のセンス、ヘンリー・マンシーニの音楽、ピーター・セラーズのおとぼけ演技が生み出した奇跡のコメディ。世界を震撼させるおとぼけキャラクター・クルーゾー警部シリーズの2作目です(本作はクルーゾー警部がデビューした前作『ピンクの豹』(1963)で鍵となった巨大宝石”ピンク・パンサー”が登場しないため、ピンク・パンサーシリーズにはカウントされていません)。

変な格好をしておかしなことを話したり行動したりする人も面白いですが、ごく普通の人がハチャメチャな振る舞いをする方が実は面白いということをピーター・セラーズは教えてくれます。本作でも最初から最後までボケっぱなし。爆笑とはいかないものの、「何でそうなるの?」と笑いの連続。使用人”ケイトー(加藤)”との空手バトルや警部でありながら何度も警察に捕まる等、基本的にスラップスティック・コメディなのですが、どこか”粋”な作品としてまとまっているのは、ヘンリー・マンシーニの少しジャズっぽくてノリのよい音楽と、冒頭のユーモアあふれるアニメーションのおかげでしょうか。”ピンク・パンサー”シリーズの冒頭を飾るピンクの豹のキャラクター(2004年で生誕40周年だそうです)は、それだけで独立したアニメ作品にもなりました。日本語の吹替はDVD等によっていろいろな方が担当されているようですが、やはり昔テレビで見た時のクルーゾー=羽佐間道夫、ドレフュス=内海賢二のバージョンが最高ですね。
”ピンク・パンサー”シリーズは、良くも悪くも3作目以降ドタバタ度がアップし、せっかくの小気味よさが薄れてしまった感も。それでもピータ・セラーズのとぼけた味と存在感はさすがですが。
そういえば、先般、彼の人生を映画化した『ライフ イズ コメディ! ピーターセラーズの愛し方』(2004)が公開されました。彼を描いた作品らしいトリッキーな作りですが結構面白かったです。やはりコメディアンの方って波乱万丈な人生を送った方が多いですね。こちらもオススメ。

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