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タイトル
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short6 |
(原題)
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short6 |
監督
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デヴィッド・クローネンバーグ他 |
脚本
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− |
キャスト
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ジョシュ・ハートネット他 |
制作
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2001年/スウェーデン、ドイツ、アメリカ、カナダ |
ジャンル |
ドラマ |
上映時間
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99分 |
評価
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★★★ |
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【 ストーリー 】
自スウェーデン郊外の住宅地。老夫婦が外出したのを確認するや否や、家に侵入する怪しげな男5人と女1人の集団。正体不明の彼らの目的は、コップやミキサー、戸棚、本などを使ってさまざまな音楽を奏でることだった...。〜『四つの部屋と六人の打楽器奏者のための音楽』〜
【 コメント 】
1999年から2001年にかけて様々な国で製作されたショート・フィルム6篇から成るオムニバス作品。『ブラックホーク・ダウン』(2001)のジョシュ・ハートネット主演の作品や、デヴィッド・クローネンバーグ監督作品、カリスマDJ・Q−Bertのアルバムをベースにした作品など、なかなか豪華なラインナップとなっています。
全6編のうち、半分がアニメなので、同様に短編を集めた作品では、『フォー・ルームス』(1995)や『10ミニッツ・オールダー』(2002)などがありますが、それらと比べるとやはり全体的にエンターテイメントに振れている印象。しかしながら、作品として印象に残るのはむしろアニメ以外の作品。
最初の『四つの部屋と六人の打楽器奏者のための音楽』が個人的にはツボでした。怪しげな男女の集団が奏でる怪しげな音楽。それでいて登場する部屋や家具は、スウェーデンで製作された映画らしく、北欧っぽいセンスの良さを感じさせるので、どこかポップで楽しい作品に仕上がっています。単純にミュージック・クリップとして見ても面白い。
デヴィッド・クローネンバーグ監督の『camera』も印象的な作品です。鬼才クローネンバーグ特有の、奇怪なクリーチャーや幻想的な世界観は封印。真っ向勝負で人生の終幕について皮肉たっぷりに描いています。ジョシュ・ハートネット主演の作品『メンバー』も強烈。一人の若者の怒りと混沌がシンプルでスタイリッシュな映像で表現されています。
アニメ以外が印象に残った、とはいえ、ステファン・シェーフラーのアニメ作品『鬘(かつら)職人の日記』は独特の後味を残してくれる傑作。ペストが大流行した1665年のロンドンを舞台に、とある鬘職人の不安と苦悩を描いています。個人的には、DJ・Q−Bertも好きなので、彼のスクラッチが思いっきり堪能できる実写+アニメ作品『WAVE TWISTERS』ももちろん良かったです。ただパンチが効いている割に長すぎた気がしますが。以上、とにかく、個性豊かな6つの短編がまとめて楽しめる作品です。
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