No.458
タイトル
シェイド
(原題)
SHADE
監督
ダミアン・ニーマン
脚本
ダミアン・ニーマン
キャスト
スチュアート・タウンゼント、ガブリエル・バーン他
制作
2003年/アメリカ
ジャンル ドラマ
上映時間
101分
評価
★★

【 ストーリー 】
ベテランの詐欺師ミラー(ガブリエル・バーン)とその相棒のティファニー(サンディ・ニュートン)は、新しい仕事のために若き天才ギャンブラーのヴァーノン(スチュアート・タウンゼント)に声を掛ける。3人はとあるカモからまんまと大金をせしめるが、その金がマフィアのボスの金だったことが判明。一転して命を狙われる羽目になる...。

【 コメント 】
アクション俳優として知られるシルベスター・スタローンが伝説のギャンブラーを演じるという異色のサスペンス・ドラマ。...と言っても、スタローンは主役ではありません。もちろん、重要な役どころではありますが。監督・脚本を手がけたダミアン・ニーマンは自身もポーカーでプロ級の腕前だそうです。これが劇場映画デビュー作。

本作では、冒頭から登場する人物それぞれが主役のような振る舞いを見せます。それだけにあっと驚くようなどんでん返しもてんこ盛り。結構簡単に登場人物が死んでしまいます。で、スタローンのギャンブラーぶりはどうかというと...やっぱり伝説の人物には見えなかったかも。70年代だったらポール・ニューマンかスティーブ・マックイーンでしょうねえ。もう少しキレ者の鋭さが欲しかった。それでも、主役のスチュアート・タウンゼントやガブリエル・バーンはちゃんと曲者ぶりを発揮。特にスチュアート・タウンゼントは俳優としては地味な印象がありますが、本作は当たり役。

ギャンブルをテーマにした作品に欠かせないのが、ゲームの場面の緊張感。大体、若い主人公がベテラン・ギャンブラーに挑む図式が多いですが(本作も然り)、こういった作品では意外に”負ける”結末があるので気が抜けません。しかしながら、本作では、その現場に同席しているかのような高揚感を得るまでには至りませんでした。イカサマのテクニックもわかりやすすぎ。仲間内の裏切りについてもいろいろと伏線は張られているんですが、今ひとつ盛り上がりに欠けます。相手を騙すには周到な用意が必要なように、やはり伏線もしっかり演出しないと中途半端に。全体的に最後の大勝負に向かって収束していく感じが希薄なのが残念でした。
それでも、あまりねちねちとポーカーゲームの心理描写やテクニックを見せ付けられたり、やたら複雑な人間関係に惑わされたりするよりも、単純にスカッと”騙されたい”という人にはオススメできるかも。

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