D-Movie(No.488)
タイトル
セイント・クララ
(原題)
SAINT CLARA
監督
アリ・フォルマン他
脚本
パヴェル・ジョホート
キャスト
ルーシー・ドゥビンチック、ハリル・エロハフ他
制作
1996年/イスラエル
ジャンル ドラマ
上映時間
89分
評価
★★★★

【 ストーリー 】
舞台は近未来。イスラエルのとある中学校にロシア人の少女クララ(ルーシー・ドゥビンチック)が転校してきた。ある日、クララがいるクラスで、全員がテストで満点を取るという事態が発生。教師は、再度抜き打ちテストをするが結果は同じ。やがて彼女には超能力があることがわかり、クラスメイトや街の大人たちなど、彼女の魅力と能力にさまざまな人々が吸い寄せられてくる...。

【 コメント 】
近未来のイスラエルを舞台にした異色SF映画。原作はチェコスロバキアの作家エレナ・コホウトとパヴェル・コホウトの小説『聖なるクララの思い』。
そもそも最初に目に飛び込んでくるイスラエルの文字が珍しく、さらに映像的にはどこかB級の雰囲気があるので、冒頭からグッとその質感に引き込まれてしまいます。
さらに、スタンリー・キューブリック監督作品を思わせるような映像があるかと思いきや、ホラーの巨匠ダリオ・アルジェントのような強烈な赤が迫ってきます。そうかと思うと、幻想的で美しい沼地の映像が挿入される場面もあれば、『小さな恋のメロディ』を髣髴させるようなピュアな子供たちの感情のやり取りもあります。ロマンチックなテイストに包まれているようで、全体的にはジョー・ダンテっぽいミステリアスな雰囲気も漂っている、という、とにかく不思議な作品。しかしながら、それで取り止めもない物語になってしまっているかというとそうでもなく、登場人物の心理描写や人間関係の描き方が上手く、SFファンタジーとしてまとまっています。

校長のファションやキャラクターなど、細かいところにユーモアがちりばめられており、子供たちのファッションや、クララの家の内装など、映像的にもこだわりが感じられます。放射能危機が物語に絡んでいたり、登場人物がやたら「革命」を叫ぶあたり、甘すぎないようバランスがとられている気もします。監督のアリ・フォルマンとオリ・シヴァンはドキュメンタリー畑出身だそうで、そのあたりも影響しているのかもしれません。
一見、ホラーっぽいファンタジーに見えますが、子供たちの純粋な世界と心を描いたドラマだと思います。

ちなみにクララを演じたルーシー・ドゥビンチックは本国では大人気のアイドルだそうです。確かにかわいいけれど、あんまり明るさは感じない気がします。これは単なる役柄でしょうか、それともお国柄でしょうか。

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