No.356
タイトル
未来警察
(原題)
RUNAWAY
監督
マイケル・クライトン
脚本
マイケル・クライトン
キャスト
トム・セレック、ジーン・シモンズ他
制作
1985年/アメリカ
ジャンル SF
上映時間
101分
評価
★★

【 ストーリー 】
ロボットが人間と共存する近未来。警察官のラムジー(トム・セレック)は、それらロボットのトラブルを解決する特別班に属し、さまざまな事件を解決していた。ある日、家事用ロボットが殺人を犯す事件が起きる。何者かによって命令系統の特殊回路が埋め込まれ、改造されていた。事件を追ううち、やがて犯罪を繰り返す凶悪犯の影が浮かび挙がってくる.....。

<コメント>
『ジュラシック・パーク』シリーズの脚本など、SF作品を数多く手がけるマイケル・クライトン監督作品。ロボットが日常生活に入り込み、人間と共存している近未来を舞台に、ロボットのトラブル処理にあたる警察官と、先端技術を悪用しようとする凶悪犯との戦いを描いた作品。

”未来警察”と言う邦題はあながち間違いではないのですが、最先端のテクノロジーを駆使した武器で悪者を次々やっつけていく、と言うことはありません。どちらかというと、トム・セレックが演じる主人公の警察官ラムジーは、ロボット処理のトラブルもどこか不器用でかっこ悪いです。単にスイッチを切るだけだったり、椅子で叩き壊したり。こういう主人公のキャラクター設定なのだと思いますが、他にも高所恐怖症という設定もあるもののどこか中途半端。トム・セレックはキャラクターにあわせて飄々と演じていて良いですが。
全体的には、山場の部分だけ追っていくとB級ホラー的に見えてしまい、特にメッセージめいたものもなさそうで、残念な出来。悪役の追尾型ミサイルのような銃も結構外れるし、そもそも先端技術を手に入れる目的やモチベーションも薄め。やはり公開当時から20年以上経った今、どうしても古臭く見えてしまう先入観によるものなのかもしれません。家事や子育てを手伝うロボットが人間と同じような形をしていなかったり、浮遊するカメラロボットや兵器として機能するロボットなどもやたら小型で無かったりするところが逆にリアリティを感じさせる部分もありますが。

しかしながら、公開当時はそれなりに近未来の世界観が話題になりましたし、なにより悪役を人気ロックバンド”KISS”のベーシストであるジーン・シモンズが演じたことが評判になりました。ロック・ファンなら一度は見ておきたい作品。そういう意味では音楽は映画界の重鎮ジェリー・ゴールドスミスではなく、KISSが手がければもっとインパクトがあったんでしょうね。

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