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タイトル
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レプリカント |
(原題)
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REPLICANT |
監督
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リンゴ・ラム |
脚本
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ローレンス・デヴィッド・リギンス他 |
キャスト
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ジャン=クロード・ヴァン・ダム、マイケル・ルーカー他 |
制作
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2001年/アメリカ |
ジャンル |
サスペンス |
上映時間
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99分 |
評価
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★★ |
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【 ストーリー 】
子供を持つ母親ばかりを狙って殺害し、現場に火を放つという凶悪な連続殺人が多発。捜査に行き詰まった担当刑事ライリー(マイケル・ルーカー)は辞職を決意するが、彼の前に政府の秘密機関NSAが現れ、犯人追跡計画への参加を要請する。NSAは犯人の毛髪からレプリカント(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)を作り、行動を予測して捕らえようと企てるが...。
【 コメント 】
史上最強の俳優ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演のSFアクション映画。監督はアクション作品を得意とし、『マキシマム・リスク』(1996)でもヴァン・ダムとコンビを組んだリンゴ・ラム。ヴァン・ダムが極悪犯人と彼を追いかけるクローン人間との二役を演じるという異色SFアクションとなっています。
個人的には格闘家として本物の強さを持ち、さらに俳優として活躍するジャン=クロード・ヴァン・ダムを、すごいなあとは思うのですが、いかんせん彼の出演する映画はどこかB級な感じが否めません。出演する映画になぜか一人二役が多いのも疑問。脚本として安易な感じがしてしまいます。本作も然り。またもや一人二役です。ただ、犯行現場に火を放つ連続殺人犯という役は、ヴァン・ダム自身悪役を演じるのは13年ぶりとのことでなかなか貴重です。もともとハンサムではあるものの、鋭い眼光は悪役向きかもしれません。さらにもう一方で彼が演じるのは、その犯人の毛髪から再生したレプリカント。こちらもよちよち歩きや器械体操を披露するヴァン・ダムが見られるなど楽しめます。全般的に演技もそれなりに許容範囲ですし、アクションシーンもしっかりあって単純にSFアクションとして楽しめると思います。
ただ、今回この作品をB級たらしめているのは、やはりその設定の脆弱さ。レプリカントの成長過程や付加された能力など、いろいろと無理があります。さらにレプリカントにこれだけ時間とお金を費やすなら、もっと他の方法があるんじゃないかという疑問も。それを言い出すときりがないですが(笑)。レプリカントと刑事の友情などもやっぱり今ひとつで人間ドラマとしても感動が無く、ラストのオチも個人的には納得がいきませんでした。
ヴァン・ダムもがんばっていると思いますが、本作の主演はマイケル・ルーカーですね。演技力はもちろん、個性もありますし、アクションもいけます。いい俳優さんです。彼のおかげで、何とかまとまったという感じでしょうか。
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