No.337
タイトル
ハートブルー
(原題)
POINT BREAK
監督
キャスリン・ビグロー
脚本
W・ピーター・イリフ
キャスト
キアヌ・リーヴス、パトリック・スウェイジ他
制作
1991年/アメリカ
ジャンル アクション
上映時間
121分
評価
★★★
<ストーリー>
L.Aに赴任したFBI捜査官ジョニー・ユタ(キアヌ・リーヴス)。早速担当したのが多発する奇妙な銀行強盗4人組。やがてサーファーグループの犯行とわかり、おとり捜査するうちに出会ったのがサーファーのボーディ(パトリック・スウェイジ)。やがて二人の間には信頼に結ばれた友情が芽生え始めるが.....。

<コメント>
どこか優しさの漂うハンサムなキアヌ・リーヴスが演じるFBI捜査官と、サーファーで銀行強盗犯という珍しくワイルドな役に挑んだパトリック・スウェイジの二人の演技がぶつかり合うアクション・ドラマ。

見た目は色白で優男ながらアメフトの選手だったという設定のキアヌ・リーヴスは、サーフィンにスカイダイビングに恋愛にと、フルスロットルで活躍します。女にも男にも真っ直ぐ向き合い、人情味に熱いところを感じさせながら、捜査官としては多少ダメなところもあるという、これ見よがしのキャラクター。ではキアヌファンは大喜びかと思いきや、残念ながら捕まえるべき相手であるパトリック・スウェイジが、昔ながらのワイルドなサーファー像に求道者的キャラクターをプラスさせたものですから、結局こっちが目立ってしまいました。しかも、彼は前年に『ゴースト/ニューヨークの幻 』(1990)でブレイクしたばかり。パトリック・スウェイジに便乗させてキアヌを売り出そうと言う魂胆だったのでしょうか。

サーフィンやスカイダイビングなどのアクションシーンはスケール感がありますし、主役の二人が1対1で追いかけあうシーンもその長さを感じさせないほどスリルがあります。なかなか面白い。捜査官と犯罪者の間に生まれる友情、という展開は実はかなり無茶なのですが、それでもアクションシーンを交えて強引に最後まで見せてしまうところはスカッとします。サーファーのボーディが持つ精神性の高さと、その精神性に触れて魂を揺さぶられる捜査官の心情がもっとしっかりと伝わってくれば、かなりの傑作になる予感は感じさせるのですが。

<以下、ネタばれ注意!>
ひとつ気になったところ。終盤、キアヌの仲間が撃たれて死ぬくだり、必要だったかどうか疑問です。主役二人の仲間の喪失の度合いを帳尻合わせしたような気がして、納得いきませんでした。別にこれでリアリティが付与されたわけではありませんし。こういうところがハリウッドなんですよねえ。

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