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No.240 |
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タイトル
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フィラデルフィア・エクスペリメント |
(原題)
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THE PHILADELPHIA EXPERIMENT |
監督
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スチュアート・ラフィル |
脚本
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ウィリアム・グレイ、マイケル・ジャノーヴァー |
キャスト
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マイケル・パレ、ナンシー・アレン、ボビー・ディ・シッコ他 |
制作
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1984年/アメリカ |
ジャンル |
SFドラマ |
上映時間
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102分 |
評価
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★★★ |
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<ストーリー>
アメリカ海軍特別研究班が第二次世界大戦中に行った超極秘実験・・・味方艦隊を敵レーダーから消し去る電子カモフラージュ・システムの開発。これがフィラデルフィア・エクスペリメント(実験)。しかし、この実験は予想外の大アクシデントを迎えた。実験エネルギーが膨大であった為、時空に歪みを生じてしまったのだ.....。
<コメント>
『アドベンチャー・ファミリー』(1975) のスチュアート・ラフィル監督、ジョン・カーペンター製作総指揮の作品。1943年、第二次世界大戦中にアメリカ軍が行った、敵のレーダーから消えるという極秘実験により駆逐艦が忽然と消滅。時空を越えて人間の思惑に翻弄される主人公と、彼を信じ、惹かれていく女性との愛を描いた物語。
主演はマイケル・パレとナンシー・アレン。二人とも80年代前半には結構人気を博した俳優です。マイケル・パレは次作『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984)で一世を風靡しますし、ナンシー・アレンは本作の前の『ミッドナイト・クロス』(1981)、『殺しのドレス』(1980)(いずれも旦那さんであるブライアン・デ・パルマ監督作品)で注目されました。残念ながらその後は二人ともパッとしませんでしたが。
本作は時空を越えて物語が展開するSFドラマです。最近でこそ、タイムマシンやタイムスリップ等を描いた大作はたくさんありますが、当時はこれだけのスケールでこういうテーマを扱ったものはあまり見たことがなく、それなりに衝撃的でした。実際に行われた実験が物語のベースになっているという売り文句もあった気がします。ただ、ストーリー的には、いろいろと破綻しているところも多く、緊迫感は今ひとつ。良くも悪くもB級映画の雰囲気です。
<以下、ネタばれ注意>
さすがに今見るとタイムスリップ時のCG等を含めて、映像的にも内容的にも物足りなさは残りますが、それでも最終的に1943年に駆逐艦が戻ってきた際、甲板に埋まっている水兵の描写等、さすがジョン・カーペンター製作と唸らせます。また、主役の男女の物語がメインになっていますが、タイムスリップした二人の水兵それぞれの人生やお互いの友情にもっと焦点をあてれば、意外と深みのあるドラマになったのではないでしょうか。まったく違うスタッフ陣によって『フィラデルフィア・エクスペリメント2』(1993)が作られましたが(こちらは興味のある方だけご覧いただければよいと思います)、あらためて今、リメイクされても面白いかもしれません。 |
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