No.318
タイトル
パッチ・アダムス
(原題)
PATCH ADAMS
監督
トム・シャドヤック
脚本
スティーヴ・オーデカーク
キャスト
ロビン・ウィリアムズ、ダニエル・ロンドン他
制作
1998年/アメリカ
ジャンル ドラマ
上映時間
116分
評価
★★★
<ストーリー>
自ら心を病んだ経験から”笑い”が癒しになることを発見したハッチは、心の医者を目指す。ハッチにとっては笑いこそが一番の良薬であり、彼はあらゆるジョークを駆使し、体を張って患者を笑わせようとする。たとえその行為が、彼の医者としての将来を危うくさせることになろうとも.....。

<コメント>
“愛とユーモア”を根底においた医療を実践し、医学界の常識を覆した実在の人物パッチ・アダムスの半生を映画化した作品。監督はエディ・マーフィー主演の『ナッティ・プロフェッサー』(1996)シリーズやジム・キャリーの『ライアー ライアー』(1997)などを手がけたトム・シャドヤック。”普通”の枠に収まりきらない、愛すべき主人公を演じたのはロビン・ウィリアムス。

実在するパッチ・アダムス(1945年生まれ)は、少年の頃、父や伯父の死をきっかけに自殺願望にとりつかれ、精神科へ入院。そこでさまざまな患者とのふれあいから愛とユーモアの力を知り、苦しみを克服し医学を志します。患者を番号で呼び、距離を置いて接するような、従来の医療現場を目の当たりにし、それを変革するため自ら道化師となって患者と対等の立場で笑いを振りまきます。やがて誰でも無料で診療を受けられる病院を自ら建設、まさに生涯を医者として道化師としてあらゆる患者のために尽くした人物と言えるでしょう。

コメディを得意とするトム・シャドヤック監督らしく、パッチが患者を笑わせるくだりが満載で、そのどれもが愉快です。とにかく誰かれ構わずマシンガンのように喋りまくるパッチを演じるロビン・ウィリアムスもハマリ役。ユーモアと言葉を持って体制を変革するという意味では、同じくロビン主演の『グッドモーニング,ベトナム』(1987)を彷彿させます。
しかしながら、パッチの”患者を治すことによって自分自身も癒される”という、いわば相互依存のような関係性を自覚している部分が見えているので、”本当に患者のためを思っているの?”と疑念を抱いてしまうような行動も見え隠れし、ところどころ何か引っかかる感じは否めませんでした。そういう結果が、無料治療所での”事件”につながっていくのではないかなと。ラストシーンも映画のために追加された笑いでないとしたら、かなりドギツイ。まあ、それでも、ロビン・ウィリアムスの緩急の効いた演技に幾度となく泣かされてしまうわけですが。

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