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No.285 |
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タイトル
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パートナーズ |
(原題)
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PARTNERS |
監督
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ジェームズ・バロウズ |
脚本
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フランシス・ヴェベール |
キャスト
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ライアン・オニール、ジョン・ハート他 |
制作
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1982年/アメリカ |
ジャンル |
コメディ |
上映時間
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92分 |
評価
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★★ |
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<ストーリー>
敏腕刑事のベイスン(ライアン・オニール)はある日上司から、ホモ殺しの捜査を仰せつかったが、その際、チームを組むよう命じられた相手は内勤のカーウィン(ジョン・ハート)。撫で肩、内股歩きの彼は真正のホモ。ストレート(普通)なベンスンにとっては何とも居心地が悪いが、事件解決のためにホモのカップルを演じるハメに.....。
<コメント>
ゲイの連続殺人事件の調査に選ばれた二人の刑事。一人はゲイで一人は普通。そんな二人の刑事がゲイのカップルを装いながら捜査を進め、事件を解決する物語。日本未公開作品です。監督はアメリカの人気TV番組『フレンズ』を手がけたジェームズ・バロウズ。脚本は『Mr.レディ Mr.マダム』(1978/脚本)や『メルシィ!人生』(2000/監督・脚本)等でゲイをテーマに扱ってきたフランス映画界の重鎮フランシス・ヴェベール。主役コンビのうち、ゲイの刑事は演技派ジョン・ハート(『エレファント・マン』(1980))、ゲイの人々に翻弄される刑事をライアン・オニールが演じています。
ライアン・オニールと言えば、『ある愛の詩』(1970)シリーズや『ペーパー・ムーン』(1973)等のヒット作で有名なビッグ・スター。でもってアメリカ映画界のアイドルだった(私のような80年代に雑誌『スクリーン』や『ロードショー』を読み漁っていた世代にとって、ということですが...)テイタム・オニールのお父さんというイメージ。そんなライアン・オニールが不本意ながらゲイになりきって殺人事件の犯人を追う面白さが本作の肝。特に前半はエンジン全開といった感じです。映画を待つ人の行列をハードゲイの格好で横切るところは思わず笑ってしまいました。ほとんどお笑い芸人の罰ゲームですね。
後半はコメディタッチも落ちつき、サスペンス・ドラマとして盛り上がっていくのですが、このあたりから”ゲイ”というテーマの扱い方が中途半端になってしまったのが残念。フランシス・ヴェベールの脚本は、基本的にはジョン・ハート演じるゲイの刑事の恋物語が柱なのだと思いますが、そこが今ひとつ伝わってこなかったです。ゲイであろうとなかろうと堂々と、そして繊細に”恋愛”を全面に出せばよかったのに、と。そうでなければもっとコメディ度をアップして楽しく見せるか、ですね。
それにしてもジョン・ハートの相変わらずの演技の幅広さには脱帽。彼が名演を見せる『ミッドナイト・エクスプレス』(1978)や怪演を見せる『デッドマン』(1995)をまた見たくなりました。 |
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