No.401
タイトル
局部麻酔 ノボケイン
(原題)
NOVOCAINE
監督
デヴィッド・アトキンス
脚本
デヴィッド・アトキンス
キャスト
スティーヴ・マーティン、ヘレナ・ボナム=カーター他
制作
2001年/アメリカ
ジャンル サスペンス
上映時間
95分
評価
★★★

【 ストーリー 】
歯科医のフランク(スティーヴ・マーティン)は、美人の婚約者ジーン(ローラ・ダーン)と共に、幸せに満ちた人生を送っていた。ところがある日、セクシーでミステリアスなスーザン(ヘレナ・ボナム=カーター)が患者として来院。彼女の誘惑に負けて、肉体関係を持ってしまう。そこから彼の人生の歯車が狂い始める.....。

【 コメント 】
エミール・クストリッツァ監督の『アリゾナ・ドリーム』(1992)の脚本を手がけたデヴィッド・アトキンス監督作品。仕事もプライベートも何不自由ない完璧な人生を歩んでいた歯科医が突然はまりこんだ泥沼。始まりは軽い気持ちでついた小さな嘘。しかし、その嘘が虫歯のように歯科医の人生を溶かしていく...という物語。

主人公の歯科医・フランクを演じるのはコメディアンとしても活躍しているスティーヴ・マーティン。時に変人も演じる彼ですが、本作では至ってまともに歯科医を演じています。その歯科医の婚約者役にはローラ・ダーン。そしてフランクを誘惑し人生の歯車を狂わす女スーザンを演じるのが演技派ヘレナ・ボナム=カーター。妻役のローラ・ダーンが、美人で仕事が出来てセクシーでと、男にとって何一つ文句のないキャラクターなので、いくら誘惑されたとはいえ、フランクがスーザンに惹かれてしまうところにあまりリアリティを感じないのですが、まあ、あまりにも完璧だと逆に不安定になってしまう部分もあるということで。

ほんの小さなひとつの嘘がやがて人間の人生を狂わせてしまう、というのは映画ではよくあるプロット。また、不倫(といっても本作ではまだ婚約段階ですが)がベースになっているのは恋愛ドラマではほとんど定石。本作はそんなありがちな設定を踏まえつつ、歯科医というキャラクターを元に今までにないトリックを導入し、一味違うサスペンスに仕上げたものです。残念ながら、肝心の歯科医らしいトリックについてはさほど驚くようなことでもありませんし、そもそも犯人の動機も弱い。テンポは悪くないのですが、どこかテレビドラマ的なチープさも否めません。それでも、主人公にスティーヴ・マーティンを起用したところ、ケビン・ベーコン演じる脇役を登場させた演出(これは面白い)、犯人の行く末の描写など、どこかコメディ的なゆるさを保っているので、なかなか楽しく見られると思います。

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