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No.347 |
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タイトル
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天使といた夏 |
(原題)
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MR. RICE'S SECRET |
監督
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ニコラス・ケンドール |
脚本
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J・H・ワイマン |
キャスト
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デヴィッド・ボウイ、ビル・スウィッツァー他 |
制作
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2000年/カナダ |
ジャンル |
ドラマ |
上映時間
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93分 |
評価
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★★ |
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<ストーリー>
病に冒されている12歳の少年オーウェン(ビル・スウィッツァー)は年上の友人ライス氏(デヴィッド・ボウイ)が他界したことにショックを受ける。彼の葬儀は、オーウェンにいずれ自分にも迫り来る死を感じさせるものだった。そんな彼は、ある日、友人らとライス氏の屋敷に忍び込み、オーウェン宛の手紙を発見する.....。
<コメント>
カリスマ的ミュージシャンでありながら俳優としてのキャリアも充実しているデヴィッド・ボウイが出演している人間ドラマ。重い病気を患った主人公の少年オーウェンが、ボウイ演じる不思議な老人ライス氏が残した謎を解き、人間的に成長していくというストーリー。
まだまだ幼さの残る少年たちの日常の描写も多いですが、内容的にはファンタジーな要素とヒューマン・ドラマ的要素がブレンドされた感じです。主人公の他にももう一人重い病気の仲間がいたり、知人の葬式を撮影したり、結構暗い部分もあるのですが、全体的にさわやかな雰囲気が貫かれています。ただ、登場する子供たちがみんな素人なのか、演技がたどたどしい感じですし、肝心のデビッド・ボウイも登場する場面はほんのわずか。一応、謎の老人という設定なので、ボウイを起用したのもそれなりに理由はありそうなのですが、いかんせん役の印象が弱いです。”謎”の人物像を浮かび上がらせるためには、もっといろんなエピソードがあってもよかったかも。監督はこれ以外に長編のキャリアが見当たらないニコラス・ケンドール。脚本はこの後ブラッド・ピットとジュリア・ロバーツの競演で話題を呼んだ『ザ・メキシカン』 (2001)の脚本および製作総指揮を担当したJ・H・ワイマン。特に目立った製作陣がいないので、やっぱりボウイは話題作りのためだけにキャスティングされたのでしょうか...。
また、オーウェン少年がさまざまな事や物に気づき、謎を解明していくプロセスもかなり無理があります。後から考えると破綻していることも多いので、これでは”謎を解いた”というよりも”偶然見つけた”という方が合っている気がします。ラストは少し意外な展開が用意されていて、なるほど、と思わされますが、このある種どんでん返しを見せたかっただけなのかなと。日本未公開の作品にありがちな思わせぶりな邦題もお約束。子供向けの作品として観た方がよいのかも。 |
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