No.456
タイトル
マン・オン・ザ・ムーン
(原題)
MAN ON THE MOON
監督
ミロス・フォアマン
脚本
スコット・アレクサンダー
キャスト
ジム・キャリー、ダニー・デヴィート他
制作
1999年/アメリカ
ジャンル ドラマ
上映時間
119分
評価
★★★

【 ストーリー 】
芸人アンディ・カウフマン(ジム・キャリー)は、その変わった芸風からブレイクできずにいたが、とある日のライブが、有名なプロモーター、ジョージ・シャピロ(ダニー・デヴィート)の目に留まる。それからの彼は、人気のコメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』への出演を皮切りにスターの道を歩みだすが...。

【 コメント 】
『カッコーの巣の上で』(1975)、『ヘアー』(1979)のミロス・フォアマン監督の作品。実在のコメディアンで35歳という若さで他界したアンディ・カウフマンの一生を描いたドラマ。アンディを演じるのは、『マスク』(1994)でブレイク後、ノリにノっていたジム・キャリー。他にも、ダニー・デヴィート、コートニー・ラヴ、ポール・ジアマッティなど、彼を取り巻く登場人物を、個性派俳優たちが演じています。特にコートニー・ラブはリング上でジム・キャリーとプロレスを繰り広げるなど大熱演。

個人的にアンディ・カウフマンというコメディアンについて詳しく知らなかったのですが、youtubeにいくつか映像があり、見てみるとジム・キャリーの演技の確かさに驚きました。プレスリーのモノマネも凄い。かなり個性的な人物だったようですね。人を驚かせることを目的とした、ほとんど”奇行”とも取れる独特のパフォーマンスは、好き嫌いが分かれるところかもしれません。
特に、アンディが演じる別人格、トニー・クリフトンのコンセプトを楽しめるかどうかが分かれ目の気がします。あの動き、あのしゃべり方、ずっとみているとクセになってくるから不思議です。それにしても、クリフトンのみならず、テレビの垂直同期を乱したり、女性とプロレスをやったり、アイデアマンだったんですねえ。悪ふざけと捉える人もいると思いますが、それでもここまで徹底してやれる人はそういないと思います。
映画作品としては、全体的にはちょっと冗長な気もしないではないですが、ラストシーンは印象的でした。大成功を収めたコメディアンというのは、やはりどこか孤独感や疎外感のようなものを匂わせますが、アンディ然り。人を騙し続けたコメディアンが人に騙された時、彼の脳裏をよぎったのは、騙された快感かそれとも落胆か。ここでもジム・キャリーが良い表情を見せます。R.E.Mが担当した音楽も最高でした。エンディングに流れるアンディを歌った2曲「Man On The Moon」と「The Great Beyond」は映画の余韻をさらに盛り上げてくれます。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送