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タイトル
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恋に落ちたら… |
(原題)
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MAD DOG AND GLORY |
監督
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ジョン・マクノートン |
脚本
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リチャード・プライス |
キャスト
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ロバート・デ・ニーロ、ユマ・サーマン他 |
制作
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1993年/アメリカ |
ジャンル |
ドラマ |
上映時間
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97分 |
評価
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★★ |
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【 ストーリー 】
臆病で引っ込み思案の中年刑事ウェイン(ロバート・デ・ニーロ)。同僚たちからは、彼のそんな性格を逆手に取られ、皮肉を込めて”狂犬(マッドドッグ)”と呼ばれている。ある夜、殺人事件の現場に向かったウェインは、コンビニで強盗に遭遇。犯人は逃したものの、人質を救出することに成功する。だた、助けた男は何とマフィアの大ボスだった.....。
【 コメント 】
実在した殺人鬼の半生を描いた『ヘンリー』(1986)で注目された監督、ジョン・マクノートン。その『ヘンリー』を気に入り本作の監督に抜擢し、制作にも名を連ねている巨匠マーチン・スコセッシ。脚本を手がけたのは『ハスラー2』(1986)や『ナイト・アンド・ザ・シティ』(1992)のリチャード・プライス。映像は『パリ、テキサス』(1984)、『コーヒー&シガレッツ』(2003)などのロビー・ミューラー。さらにキャスティングはロバート・デ・ニーロ、ユマ・サーマン、ビル・マーレイとひとくせもふたくせもある大物ぞろい。と期待度マックスの作品なんですが...。うむー、惜しい。
そもそも気弱な刑事役にロバート・デ・ニーロ、彼が助けたマフィアのボスにビル・マーレイという、通常なら逆にキャスティングするところをあえてこうしたのが本作のミソ。その思惑は分かります。で、確かにデ・ニーロはいい味出してます。彼の神経症的な演技が主人公の性格にマッチしています。これだけ情けない人物を演じる彼を見ることが出来るのもある意味貴重。ただ、ユマ・サーマンの立場も中途半端だし、ビル・マーレイのボスも凄みが足りません。これならやっぱり刑事役がマーレイで、ボス役がデ・ニーロでよかった。
タランティーノの『パルプ・フィクション』(1994にもボスの女に手を出す(のではなくボスの女がとんでもない状態になる)く1?にもボスの女に手を出す(のではなくボスの女がとんでもない状態になる)くだりがありますが、ああいった感じの緊張感がもっと欲しかったですね。
ラストの決闘シーンや結末もどこか幼稚。禁断の相手に恋をしてしまった男と女、ではなく、これでは男子による男子のための恋物語というか妄想?後に、シリーズ化されるほど人気となったジェットコースター的サスペンス『ワイルドシングス』(1998)を撮ったジョン・マクノートンですから、本作はスコセッシの元、少し遠慮したのでしょうか。
3大スターの競演という面白さでとりあえず最後まで見せますが、見終わった後に「もっと面白くなったかも」、と思ってしまうのが残念。
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