No.156
タイトル
ザ・カンニング[IQ=0]
(原題)
LES SOUS-DOUES
監督
クロード・ジディ
キャスト
ダニエル・オートゥイユ、フィリップ・タッシーニ、M・パコム他
制作
1980年/フランス
ジャンル コメディ
上映時間
93分
評価
★★★
<ストーリー>
大学入試に失敗しルイ14世予備校に通うジュリアン(ダニエル・オートゥイユ)。彼とその同級生達は、将来について何も考えずに講師達へのいたずらに明け暮れる毎日だった。しかしある日、ひょんなことから国際テロに巻き込まれてしまい、なりゆきで予備校を爆破させてしまう.....。

<コメント>
『八日目』(1996)でカンヌ映画祭・主演男優賞を制したこともある実力派ダニエル・オートゥイユを主役に配したフレンチ・コメディ。勉強嫌いのお気楽学生たちが繰り広げる少し毒のある笑いが楽しい作品です。
フランス映画好きの方はまずダニエル・オートゥイユの若さに驚くでしょう。最近はどんどん演技の幅を広げつつある彼ですが、『メルシイ!人生』(2000)で見せたコミカルな演技もこの作品を見れば納得。ダニエルファンの方は彼がアホ学生を演じているのを快く思わないかもしれませんが、ハリウッド映画にありがちな単なるドタバタではなく、既存の制度に対する皮肉も交えた内容なのでご心配無用です。映画に登場する”バカロレア”というのはフランスの大学入学資格試験制度のことで、大学への入学のみならず、就職にも大きな影響を与えるらしいです。

”カンニング”という邦題がつきながら、実際にカンニング・テクニックが出てくるのは終盤のみ。それまでは自分たちを”上流”と表現し、管理教育で学生を縛りつけようとする講師たちとあくまでも自由奔放な学生生活を守るべく抵抗する学生たちとの衝突が中心に描かれています。この辺りはまあなんと言うことのない、たわいのないいたずらや悪ふざけの連続なんですが、必要以上にお下劣にならず、適度にひねりも効いているので結構笑えるんですよ。一番好きなのは教室に設置された監視カメラを逆手に取った講師のアホダンスの場面。技術的にはかなり強引な展開なのですが、それでもここは爆笑できます。
講師側の必殺兵器は今見ると何とも陳腐ですが、機械によって強制的に知識を詰め込まれる様は、考えようによっては十分シュール。ここも過度に悲壮感が漂っていない軽さがいい感じです。
やはりコメディなのでエピソードのつなぎ合わせという感じは否めませんが、少しだれ気味になるころにちょうど大事件が起こり、そのままカンニング・テクニックの大祭典になだれ込むのもうまい展開。カンニングテクニックもさすがに時代を感じさせますが、それでも実用性のありそうな(笑)ものもあって面白いです。個人的には冒頭のシーンがそれなりに批判的精神も感じられて気に入っているんですよ。ほんの数分のシーンですが、”大学に受かることだけが幸せじゃない”ってことをあっさり言い切っちゃってる。
ちなみに、ほとんど同じスタッフ・出演者によって続編『ザ・カンニング2/アルバイト情報』(1982)も作られましたが、本作を上回るギャグと爽快感を味わえないのはある意味お約束。まあ続編に関してはダニエルファンは見て損はないという程度です。

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