No.298
タイトル
イシュタール
(原題)
ISHTAR
監督
エレイン・メイ
脚本
エレイン・メイ
キャスト
ウォーレン・ビーティ、ダスティン・ホフマン、イザベル・アジャーニ他
制作
1987年/アメリカ
ジャンル コメディ
上映時間
109分
評価
★★
<ストーリー>
ロジャース(ウォーレン・ビーティ)とクラーク(ダスティン・ホフマン)は売れないシンガー・ソングライター。2人は、政争のさなかにある北アフリカの王国イシュタールへ海外興行に行く。だが、入国早々謎の美女シーラ(イザベル・アジャーニ)が現れ、クラークにパスポートを貸して欲しいと頼む。お人よしのクラークは成り行きから貸してしまうが.....。

<コメント>
ウォーレン・ビーティとダスティン・ホフマンという2大スターが演じる売れないシンガー・ソングライターのコンビ、ロジャースとクラーク。彼らがやっとありついた営業の仕事でイシュタールという国に飛ばされ、そこでとんでもない事件に巻き込まれる物語。『天国から来たチャンピオン』(1978)の脚本を手がけたエレイン・メイ監督作品。製作はウォーレン・ビーティ。

とにかく、ウォーレン・ビーティとダスティン・ホフマンのおとぼけぶりがポイント。冒頭から「二人ともこんなにバカな役やっていいの?」と心配してしまうほど。それぞれに他のコメディタッチの作品と比べるとちょっとテンションが低いようにも思いますが、それでも歌の掛け合い等、息も合っています。しかしながら、テンポもよくて笑えるのはイシュタールに旅立つまでの序盤だけで、その後は残念ながらストーリー展開、演出ともに平坦で盛り上がりに欠ける印象です。せっかく作品に花を添えるイザベル・アジャーニの使い方ももったいない。当時彼女は『カルテット』(1981)、『ポゼッション』 (1980) 等への出演から、国際的な評価を獲得していただけに惜しい。米ソのスパイ合戦を茶化した部分もあるのかもしれませんが、どうせドタバタになるなら彼女を挟んだ三角関係をもっと前面に出してもよかった気がします。でもって、主演の二人の男同士の友情も再確認されると。そこまでいくと本当にベタですが...。翌年公開されたアクション・コメディの『ミッドナイト・ラン』(1988) でいい味を出していた チャールズ・グローディンなんかももっとはじけてもいいのに。主演の二人が純粋なコメディアンならまた違ったのかもしれません。個人的にはどうもウォーレン・ビーティはコメディに向いていない気がして。格好よすぎるのかなあ。
2大スターの共演をベースに、笑いあり、恋あり、冒険ありのてんこ盛りコメディ、とはいかなかったようですが、それでも大物スターがこれだけ思い切りお馬鹿なことをやっているという意味では面白いと思いました。

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