No.47
タイトル
ヒューゴ・プール
(原題)
HUGO POOL
監督
ロバート・ダウニー
制作
1996年/アメリカ
ジャンル ドラマ
上映時間
93分
評価
★★
<ストーリー>
ギャンブル狂の母と麻薬中毒の父を持つヒューゴ(アリッサ・ミラノ)はプール清掃会社「ヒューゴ・プール」を一人で切り盛りしていた。ある日大量の注文が入り、仕方なく母と父に手伝いを頼む。そこにヒッチハイカー(ショーン・ペン)や殺人犯(ロバート・ダウニー・Jr)が次々と加わりヒューゴを困らせる。しかしそういった人々との触れ合いを通して徐々に彼女は癒されていく........。


<コメント>
アーノルド・シュワルツェネッガー主演の『コマンドー』(1985)でブレイクしたアリッサ・ミラノの主演作品。監督はロバート・ダウニー(本作にも出演している俳優ロバート・ダウニー・Jrのお父さん)。奥さんのローラ・ダウニーとともに脚本も手がけています。
”ヒューゴ・プール”という名のプール清掃会社を切り盛りする女性を取り巻く人間模様を暖かい視点で描いたドラマです。

ヒューゴを演じるアリッサ・ミラノがなかなか良いです。『コマンドー』の少女役以降、多くの作品に主演しながらも当たり役に恵まれず、お色気路線を突き進んでいた感もありますが、これは結構ハマっています(もちろんサービス・カットもありますが)。だらしない両親を持ちながらも、明るくたくましく生きる女性を自然に演じています。周りを取り巻く人々のキャスティングもうまく、殺人犯役のロバート・ダウニー・Jrのいつもながらのキレた演技やALS患者を演じるパトリック・デンプシーのさらりとした演技も好感が持てます。ショーン・ペンの抑えた演技もなかなかです。
ただ、両親を含むそういった登場人物のキャラクターが強烈な割に皆一様に優しくていい人ばかりで、その辺がちょっとありきたりな感じがしました。また、ドタバタが過ぎて”コミカル”や”ほのぼの”を通り越して”滑稽”になってしまっているやり取りも少なからずありました。そういう路線で行くならともかくそうもなり切れていないので、結果的にラストの余韻も平凡なモノになってしまったような気がします。

描かれているのはある夏の一日の出来事なのですが、ロード・ムービーっぽい雰囲気は良いです。最後までほのぼのコミカル・ハッピー・ムービーでいけば良かったかも。プール清掃の予約が45件(一日なのに!)も入っている辺りはご愛嬌。

全編を通して青を基調とした映像は抜けが良くてきれいでした。

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