D-Movie(No.493)
タイトル
グレート・スタントマン
(原題)
HOOPER
監督
ハル・ニーダム
脚本
トーマス・リックマン他
キャスト
バート・レイノルズ、ジャン=マイケル・ヴィンセント他
制作
1978年/アメリカ
ジャンル アクション
上映時間
97分
評価
★★★

【 ストーリー 】
ハリウッドの一流スタントマンであるフーパー(バート・レイノルズ)は数々の危険なスタントをこなしてきた伝説の人物。ただ最近は肉体も衰えを見せ始め、悲鳴を上げる身体に鞭打ってスタントをこなしていた。そんな折、彼の前に、優秀な若手スタントマンのスキー(ジャン=マイケル・ビンセント)が空中からダイブするというスタントで颯爽と登場する...。

【 コメント 】
『キャノンボール』(1980)、『トランザム7000』(1977)などのアクション作品を得意とするハル・ニーダム監督作品。70年代のセックス・シンボル的存在のバート・レイノルズ、ジャン=マイケル・ヴィンセント、サリー・フィールドと大物をキャスティングし、危険なスタント連発の派手なアクション映画となっています。

主演のバート・レイノルズは、さすがにお腹のたるみが見え始めた頃。彼が演じる主人公フーパーも、スタントマンとしての素晴らしいキャリアがありながらも、徐々に衰えが見え始めています。このあたり、バート・レイノルズの実情とちょっと重ね合わせてキャスティングされたのかもしれません。それでも、決して弱気な人間としては描かれておらず、意地とプライドできっちり仕事をこなし、優秀な若手の登場も軽くいなしてしまうあたりがかっこいい。
この若手を演じるのが筋肉隆々のジャン=マイケル・ヴィンセントで、彼との対決がメインのストーリーかと思いきや(一度戦いはしますが)、脚本は映画作りに異常なほどの熱意を見せ、スタントマンに過酷な要求をつきつける映画監督と、監督の思いつきに翻弄されるスタントマンとの対立になっていきます。

当時のハリウッドのスタントマンに対する扱いを描いているとも取れる内容ですが、基本的にはそういうメッセージ性を抜きに楽しむよう作られていると思います。とにかく、冒頭からアクションの連続。映画の撮影シーンだけで無く、単純にドライブしているところや酒場での喧嘩など、あらゆる場面でいろいろなアクションが絡んできます。フーパーがジュークボックスに突っ込むところはびっくり。そして見所はやはりクライマックス。とにかく爆発します(笑)。大きな煙突が倒れてくるシーンはドキドキ感最高潮。そして最後に真っ赤なファイヤー・バードが空を飛ぶシーンは圧巻。ただ危険なアクションをメインにすえるだけで無く、中年スタントマンの悲哀も交えて描いた楽しい作品だと思います。

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