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No.251 |
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タイトル
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ハイヤー・ラーニング |
(原題)
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HIGHER LEARNING |
監督
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ジョン・シングルトン |
脚本
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ジョン・シングルトン |
キャスト
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オマー・エップス、クリスティ・スワンソン、ジェニファー・コネリー他 |
制作
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1995年/アメリカ |
ジャンル |
青春ドラマ |
上映時間
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127分 |
評価
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★★★ |
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<ストーリー>
希望に胸を高鳴らせて、コロンブス大学に新入生がやってきた。だが、現実は思ったより厳しい。デートレイプされたために性差別の問題に目覚め、一緒にレズ問題に取り組むレズビアンのタリンと関係してしまうクリスティン。陸上選手としてしか奨学金を受けられないことから、急進的な黒人グループと接近してしまうマリク等々。さまざまな問題が学生たちの前に立ちはだかる.....。
<コメント>
黒人のために戦う映画監督スパイク・リー(『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989)等)が社会的に最も発言力のあった80年代後半から90年代前半にかけて、次世代を担う若手黒人監督の筆頭として注目されていたジョン・シングルトン監督の作品。人種差別の問題を中心とした苦悩と混乱に満ちたコロンビア大学の学生たちの日常を浮き彫りにしています。
黒人コミュニティおよび彼らを取り巻く環境・社会に対して問題提起していることにおいて、ジョン・シングルトン監督の視点はぶれず、相変わらずクールな演出で学生たちの厳しい現実を描き出しています。キャスティングも『フェノミナ』(1984)で話題を呼びながらその後しばらく影の薄かったジェニファー・コネリーや、相変わらずこの手の作品にはぴったりハマるラッパーのアイス・キューブ(『トレスパス』(1992)等)を使う等、話題性も考慮されていますし、学校内での銃乱射というインパクトのある脚本と相まって、それなりに衝撃のある作品となっています。ただ、さすがにスパイク・リー監督の一連の作品と比べると、どれだけ悲劇的なエピソードを盛り込もうと、黒人社会の閉塞感や緊張感のあぶり出しに関しては、同監督に一歩及ばず、スケールダウンしている点が残念。評価の高かった自身のデビュー作『ボーイズ’ン・ザ・フッド』(1991)と比べても単調さは否めません。その分ティーンエージャーにとってはリアリティがあるのかもしれませんが、それはそれで80年代のいろんな人が作品化してきたことだと思います(いつもこういう映画を観ると思うのですが、このような悪循環をどうクリアしていけばいいのかというところまで言及している作品って少ないんですよね)。さまざまなエピソードの同時進行的演出も、全体的な緊張感を高める効果よりも、散漫な印象を与えてしまうにとどまっているような気がします。
個人的にはこの監督って、どちらかというとアクションの演出が上手い監督だと思っていますので、以後の『シャフト』(2000)のような路線の方があっていると思うのですが。 |
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