No.358
タイトル
グリース
(原題)
GREASE
監督
ランダル・クレイザー
脚本
ロント・ウッダード他
キャスト
ジョン・トラヴォルタ、オリヴィア・ニュートン=ジョン他
制作
1978年/アメリカ
ジャンル ドラマ
上映時間
110分
評価
★★★★

【 ストーリー 】
ハイスクールの夏休みに海岸で知り合ったダニー(ジョン・トラヴォルタ)とサンディ(オリヴィア・ニュートン=ジョン)。夏が終わる頃、また会えると信じて分かれた二人。ダニーの通うライデル高校にサンディが偶然転校してきたことによって、二人はまた出会うことが出来るが、不良仲間の手前、ダニーはサンディに冷たい態度をとってしまう.....。

【 コメント 】
1970年代前半にブロードウェイでロングランヒット記録した同名ミュージカルの映画化。主役は『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)で時代の寵児となっていたジョン・トラボルタとイギリス出身ながらアメリカでも人気のあった歌手のオリヴィア・ニュートン=ジョン。二人の楽しいダンスシーンはもちろん、ビージーズのメンバー、バリー・ギブが手がけたサントラも大ヒット、ディスコブームを盛り上げました。

本作は個人的に非常に評価をしづらい作品です。最初に見たときは(中学生ぐらいだったと思いますが)、とにかくカラフルで明るく楽しさに満ち溢れた作品という印象でした。ストーリーだのメッセージだの、難しいことはいっさい抜き。とにかく踊ればそれでいい。冒頭のクールなアニメーションとそのバックに流れる、フランキー・ヴァリが歌う主題曲「グリース」の組み合わせはまさに最強。映画史に残るオープニングだと思います。もちろんサントラ(LP!)も持っていました。ジョン・トラボルタ演じるダニーがオリヴィア演じるサンディの気を引くためにスポーツを始める場面はその辺のコメディよりもよっぽどお間抜けで面白い。

で、一方。あまりの能天気さと問題のラストシーンがどうにも気になります。ネタばれになってしまいますが、最後は二人を乗せた車が空に飛んでいってしまいます。映画ならではのラストシーンを狙ったのかもしれませんが、その気持ち悪いほどの無邪気さは、それまでの楽しさを、いやハリウッド映画そのものに拒否反応をしめすことになるきっかけとなるほどでした(さすがにちょっと大げさか)。若い頃に見たので、それまでのシーンをリアルに感じていたんでしょうね。今見ると全編笑えるのですが。

それでも、あっという間に過ぎ去ってしまう高校生活を精一杯楽しまなければ、という”若さ”に対するあせりのような感覚はいつの時代の若者にも共通している気はします。

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