No.371
タイトル
フレッチ/殺人方程式
(原題)
FLETCH
監督
マイケル・リッチー
脚本
アンドリュー・バーグマン
キャスト
チェビー・チェイス、ダナ・ウィーラー=ニコルソン他
制作
1985年/アメリカ
ジャンル サスペンス
上映時間
98分
評価
★★★

【 ストーリー 】
腕利きの新聞記者フレッチことアーウィン・フレッチャー(チェビー・チェイス)は、浜辺でジャンキーのホームレスになりすまし、麻薬売買の元締めを突き止めるべく潜入取材中。そんなある日、金持ちの実業家アラン・スタインウィック(ティム・マシスン)から、5万ドルと引き替えに自分を殺してくれと頼まれる.....。

【 コメント 】
アメリカ探偵作家クラブ賞を受賞したグレゴリー・マクドナルドの原作ミステリーを『がんばれ!ベアーズ』(1976)、『ゴールデン・チャイルド』(1986)などのマイケル・リッチー監督が映画化。
主演は長身でとぼけた顔と演技が魅力のコメディアン、チェビー・チェイス。いろんな人種、キャラクターに変身しまくる敏腕新聞記者を熱演しています。

主人公が、面識の無い第3者から突然「自分を殺してくれ」と依頼されるストーリーは、今の時代から見ると多少使い古された感じがしますが、それでも、奇想天外な結末を期待させる立ち上がり。その後も次々と意外な事実が明らかになっていくパターンで、最後まで飽きずに見られます。

チェビー・チェイスもころころとキャラクターを変える役どころをうまく演じています。彼が持っているいい加減で調子のいい雰囲気と合っています。『スパイ・ライク・アス』(1985)、『サボテン・ブラザース』(1986)とヒット作の後で、まだまだ勢いもあったんでしょうね。惜しむらくはひとつで構わないので、大笑いできる強烈なキャラクターがいれば良かったかなと。なので、全体的にコメディ仕立てとはいえ、笑える部分は少ないです。
そう考えると、そもそも若干ハードな内容の原作と、コミカルな演出やチェビー・チェイスのふざけ具合がちゃんとかみ合っているかどうか疑問。もう少し硬い演出・キャスティングで見たいと思いましたし、そうでなければ、いっそのことエディ・マーフィーあたりでリメイクなんかも面白いかなと。終盤、解決に至るまでのくだりは少し展開が速すぎてもったいない感じです。
ちなみに印象に残る音楽は『ビバリーヒルズ・コップ』(1984)や『トップガン』(1986)を手がけたハロルド・フォルターメイヤーによるものです。  

4年後には監督を始めとして、ほとんど同じスタッフで続編『フレッチ登場!/5つの顔を持つ男』(1989)が作られましたが、やはり本作には及ばないようです。日本でも未公開に終わりました。

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