No.254
タイトル
もうひとつのラブ・ストーリー
(原題)
EVERYBODY WINS
監督
カレル・ライス
脚本
アーサー・ミラー
キャスト
デブラ・ウィンガー、ニック・ノルティ、ジャック・ウォーデン他
制作
1990年/イギリス、アメリカ
ジャンル ドラマ
上映時間
97分
評価
★★
<ストーリー>
タフで男の優しさにみちた私立探偵トム(ニック・ノルティ)に舞い込んできた仕事。それは美しくセクシーな女性アンジェラ(デブラ・ウィンガー)からだった。しかし、医者をナイフでめった切りに殺した犯人として逮捕された無実の青年を助けて欲しいという彼女の話はあまりにもあいまいで矛盾だらけ。トムは一度依頼を断るが.....。

<コメント>
フランスのヌーヴェル・バ−グ等と同じく、商業主義に対抗する流れとしてイギリスで起こった”フリーシネマ”の中心的人物であったカレル・ライス監督の作品。脚本はアーサー・ミラー(『セールスマンの死』(1951/原作))。ニック・ノルティ演じる私立探偵と、デブラ・ウィンガー演じるミステリアスな女性が繰り広げるミステリー・ドラマ。カレル・ライス監督が当初得意としていた若者の怒りや孤独というテーマではなく、大人の男と女の物語が中心となっています。
ニック・ノルティって、個人的にはどうしても映画というよりTVドラマっぽい存在感の俳優なんですよね。演技は決して下手ではないし、アカデミー賞にもノミネートされたこともあるのですが、何となくわざとらしい感じがするんです...すみません。舞台出身の俳優さんだからでしょうか。でも、カレル・ライス監督との相性はいいと思います。同監督の『ドッグ・ソルジャー』(1978)なんかでも存在感ありました。本作も然り。デブラ・ウィンガーとの組み合わせもなかなかです。
映画や小説に登場する私立探偵というと、どちらかと言えば社会の裏舞台で活動し、ときに人を助け、ときに危ない橋を渡り、自分の信念を貫きながら事件を解決する、みたいなイメージですよね。本作の主人公も、ひねくれた部分も持ちながら正義感の強いところもあって憎めないキャラクターです。で、その探偵が謎の女性と関係しながら、事件の真相を解きほぐしていく物語、と思いきや、事件の解明にはほとんど焦点が当たっていません。では、邦題にあるようにラブ・ストーリーかというと、そのあたりの描き方も物足りない感じなんですよね。ミステリーと恋愛もののバランスが中途半端だったかも。アーサー・ミラーの『SOME KIND OF LOVESTORY』という一幕劇がベースになっているらしいので、そちらの原作を読んでみたいですね。個人的には、謎の女性に、そして自らの生き方に翻弄される一人の男の物語として見ました。そうやって観るとラストシーンも印象的。ロバート・アルトマン監督なんかがリメイクすれば面白いかも。

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