No.43
タイトル
エバースマイル、ニュージャージー
(原題)
EVERSMILE NEW JERSEY
監督
カルロス・ソリン
制作
1989年/アルゼンチン、イギリス
ジャンル ドラマ
上映時間
92分
評価
★★
<ストーリー>
崇高な精神で虫歯と闘うために旅を続ける巡回歯科医ファーガス(ダニエル・デイ・ルイス)。彼は途中知りあった女性エステラ(ミリャナ・ヤコヴィッチ)を助手に虫歯と闘う旅を続けている。しかし、彼の理想主義は周囲に受け入れられず、拝金主義の同業者からは嫌われ、妻にも見放され、彼の後ろ盾である財団からの協力も得られず、旅を続けることさえ困難になるが.........。


<コメント>
幅広い役柄をこなし、『マイ・レフトフット』(1989)ではアカデミー賞を初め各国の男優賞を総なめにしたダニエル・デイ・ルイス主演の作品。サイド・カーで虫歯を治す旅を続ける理想主義者の巡回歯科医が繰り広げるロード・ムービーです。
監督は前作『王様の映画』(1986)でヴェネチア国際映画祭新人賞に輝いたカルロス・ソリン。脚本も手がけています。

荒涼とした平野の風景、一直線に伸びた道路、終わりの無い旅、サイドカー、男と女、とロード・ムービーに必要なアイテムは皆揃っているのですが、いかんせん主人公が”歯科医”で戦うべき相手が”虫歯”というところが個人的にはどうも納得いきませんでした。彼を派遣した財団の存在がバックにあったり、サイド・カーの助手席の部分が治療のためのイスになったり、背景やプロットは意外とちゃんとしているのですが.....。
一風変わった設定は面白いと思いますし、まあ歯科医が旅をしてはいかん、ということはもちろん無いのですが、屋外で吹き荒れる風と戦いながら虫歯と格闘している場面なんかを見ると、やっぱり無理があるような気がします。

また演出面では、主人公の精神的背景や思想の描き方が少し物足りない感じがしました。彼の理想主義が敗北する理由も弱く(というか滑稽)、妻との関係や、助手の物語もほとんど描かれないので、作品としての印象が薄くなってしまった気がします。

しかしダニエル・デイ・ルイスのさすがの演技は理想主義者の歯科医にリアリティを与えていて(これがこの作品の生命線だと思います)、それにミリャナ・ヤコヴィッチの奔放な演技が絡み、見終わった後は結構爽快感がありました。荒涼とした風景を切り取った映像は空気感が伝わってくるようで良かったです。ちょっとケルトっぽい音楽もグッド。
アリゾナ・ドリーム』(1992)あたりが気に入った方には良いのではないでしょうか。

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