No.305
タイトル
アリスの出発
(原題)
EN AVOIR(OU PAS)
監督
レティシア・マッソン
脚本
レティシア・マッソン
キャスト
サンドリーヌ・キベルラン、アルノー・ジョヴァニネッティ他
制作
1995年/フランス
ジャンル ドラマ
上映時間
90分
評価
★★★
<ストーリー>
26歳のアリス(サンドリーヌ・キベルラン)は仕事も彼氏も失い、新しい人生をスタートさせるために町を出た。たどり着いたのはフランス第二の都市リヨン。ホテル暮らしをしながら仕事を探すアリスは、ある晩ホテルのバーでぶっきらぼうな青年ブリュノ(アルノー・ジョヴァニネッティ)に出会う。お互いを気にしながらもなかなか素直になれない二人だったが.....。

<コメント>
フランスのリヨンを舞台に繰り広げられる淡い恋物語を描いたドラマ。監督は本作が長編デビューのレティシア・マッソン。主演は本作で1995年のセザール賞「有望若手女優賞」を受賞したサンドリーヌ・キベルラン。
男と女がどういう理由で惹かれ合うか、というと数え切れない理由があると思いますが、どういう人を”嫌だ”と感じるかというと、自分に似た人、というのが案外多いのではないでしょうか。相手の振舞いの中で、”嫌だ”と思う性格や仕草は、冷静に考えると自分と似ているところがあったりして。いい加減なところだったり、判断が遅いところだったり。で、そういう部分を許容できた時、すなわち自分自身を許せたり、受け入れられたりした時、と言い換えられるかもしれませんが、その時に、”嫌だ”と思う気持ちが”好き”に転じるのかもしれません。

主人公のアリスはどこにでもいるような女の子。歌手になりたい、という漠然とした夢はあるものの、それを実行に移すでもなく、目の前のお金を稼ぐために一生懸命。で、その職場もリストラされてしまいます。しかし、そこから彼女の人生に異変が。ある種のあきらめもあったのか、人生に身を任せて漂ううちにいろんな人々との出会いが起こります。そして、徐々に自分の人生をコントロールしていくアリス。そんな中、とあるホテルのバーで出会ったのは自分と同じ様な境遇、性格の男ブリュノ。お互い興味を持ちながらも距離を置いていたものの、彼女自身が変化していく中で、彼への態度も変わってきます。この微妙だけれど清清しい変化がとってもさわやか。
アリスを演じるサンドリーヌ・キベルランのナチュラルなかわいさもいいですね。中盤以降のブリュノに焦点をあわせると切ない話になってしまうのですが、全体的に音楽の使い方もセンスがよくて、観終わった後にポジティブになれる作品です。
ちなみに『パリ、18区、夜』(1994)のクレール・ドゥニ監督がアリスの母親として出演しています。やっぱりかっこいい。

広告 [PR] 紅葉めぐり  わけあり商品 冷え対策 再就職支援 無料レンタルサーバー ブログ blog