No.124
タイトル
サタデー・ナイト・ライブ/エディー・マーフィー
(原題)
SNL:The Best Of Eddie Murphy
監督
マーク・マクラファーティ
キャスト
エディ・マーフィ、ジョー・ピスコポ、ロン・ハワード他
制作
1989年/アメリカ
ジャンル コメディ
上映時間
77分
評価
★★★★
<ストーリー>
20歳になったばかりの無名のスタンダップ・コメディアン、エディ・マーフィーを全米の大人気者にしたのがNBCの『サタデー・ナイト・ライブ』。彼は1981年から84年にかけてこの番組のレギュラーとなり、爆発的な人気を獲得。この間に3度エミー賞(テレビ技術や科学技術の発展に寄与し、貢献の高かった企業、団体や個人に対して授与される賞で、放送業界のアカデミー賞とも呼ばれる賞)にノミネートされました。

<コメント>
アメリカ3大ネットワークのひとつである米NBCネットワークで放送されているテレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』。1975年に放送が開始されて以来、現在まで超人気バラエティとして君臨し続けるモンスター番組です。今まで”ザ・ブルース・ブラザーズ””コーンヘッズ”等々、多くの人気キャラクターを生み出し、ジョン・ベルーシ、チェビー・チェイス、ビル・マーレイ等のコメディアンを輩出してきました。
ジム・キャリーが1999年度のゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞を受賞した『マン・オン・ザ・ムーン』(1999)も、同番組の第1回に登場した伝説的コメディアン、アンディ・カウフマンの生涯を綴ったものです。

この『サタデー・ナイト・ライブ』は面白い部分だけを集めた『ベストセレクション』とコメディアン別にベストのネタを集めたシリーズでそれぞれビデオ化されています。
コメディアン別のシリーズにはチェビー・チェイス、ダン・エイクロイド、トム・ハンクス等、楽しい顔ぶれがずらり勢ぞろいしていますが、個人的に大好きなのはエディ・マーフィー。最近は『シュレック』のおしゃべりドンキー役や『ドクター・ドリトル』シリーズ等が多少話題になりましたが、以前ほどの勢いもヒットも無く残念な状況です。ただ、80年代の彼は本当にパワーがありました。当時は映画だけでなく、私の大好きなストリート・ファンクの大御所リック・ジェイムスとタッグを組んだ曲『パーティ・オール・ザ・タイム』を大ヒットさせる等、音楽業界をも席巻。日本でも『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズが大ブレイクしました(そう言えば『ビバリーヒルズ・コップ』のサントラ盤からは全米No.1ヒットも出ましたね)。でもなんと言っても私が好きなのは、この『サタデー・ナイト・ライブ』のエディ。黒人であることを立脚点に、まさに言いたい放題の爆発振りに、「こりゃとんでもない奴が現れた」と驚いたものです。そういえば最近、マイケル・J・フォックスが自伝『ラッキーマン』の中で、エディの『サタデー・ナイト・ライブ』でのコントに少し触れていました。エディが白人に変装して街を歩くというものなのですが、このコント、というか作品はまさに金字塔。白人の外見、歩き方を習得し、街に出た彼が遭遇した「予想以上に深刻な事態だ」と語る恐るべき事実とは...(結果はビデオでぜひ)。それ以外にも、もはや伝説となったスティービー・ワンダーの物まねや、ジェイムス・ブラウンの物まね、奴隷解放宣言を茶化したコント等、彼ならではの”ブラック”な笑いが満載です。
売れてからのエディはさらに下品さ、過激さ、高慢さを増し、さすがに「それはちょっとやりすぎでは...」と思う部分も出てきました。また、自身がプロデュースする映画作品には黒人しか使わない等、逆差別とも言える姿勢も賛否両論でした。それでも彼のテンポが良くて切れ味の鋭いトークには、いつ見ても笑いのツボを突かれ、そして考えさせられてしまうのです。彼の人種差別をネタにしたジョークを聞いて大笑いしている白人はみんな偽善者だ、っていうのはちょっと”過激”な発言でしょうか。

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