No.374
タイトル
デザートブルー
(原題)
DESERT BLUE
監督
モーガン・J・フリーマン
脚本
モーガン・J・フリーマン
キャスト
ケイト・ハドソン、クリスティーナ・リッチ他
制作
1998年/アメリカ
ジャンル 青春ドラマ
上映時間
90分
評価
★★

【 ストーリー 】
舞台はカリフォルニアにある人口たった87人の、廃れた町。街のはずれには、怪しげな工場がたたずみ、街の中では時折イーライ(クリスティーナ・リッチ)が作った自家製爆弾が爆音を上げる。唯一の売りと言えば巨大なアイスクリームコーンのオブジェぐらい。そんな退屈に支配された街で、有害廃棄物を積んだトラックが事故を起こす.....。

【 コメント 】
カリフォルニアのとある平凡で退屈な町に突如起こった事故、そして封鎖という異常事態。そんな中で、町に暮らす人、通りすがりの人、調査に入った人たちが繰り広げるさまざまな人間模様を描いた作品です。監督は本作の後、『アメリカン・サイコ2』(2002)を手がけるモーガン・J・フリーマン。なぜかDVDなどは『ウェルカム・バクスター』という題名になっています。日本未公開作品。

後に、あの頃ペニー・レインと』(2000)でブレイクするケイト・ハドソンや、『アダムス・ファミリー』(1991)のクリスティーナ・リッチ、まだまだ幼いケイシー・アフレック(ベン・アフレックの弟)などがいるものの、キャスティングはいたって地味。他の俳優さんたちは、いかにもこういった退廃した町にいそうな若者たち、と言えなくも無いですが、やはり印象は薄いです。唯一クセのある役者としてマイケル・アイアンサイドがいるのに、これまた生かしきれていない感じです。

そもそも平凡で退屈な町、という状況の描写があまり出来ていないのではないでしょうか。映し出される風景は空気も澄んでいて美しいし、若者たちもまったりしているものの、腐っているほどではなさそう。さらに、主人公の男の子とその両親、よそ者であるケイト・ハドソンにマイケル・アイアンサイド演じるFBI、それぞれそれなりにドラマを抱えていると思うのですが、それが今ひとつ伝わってきません。監督の意図として、あえて重さを排除したのかもしれませんが、それが成功しているかどうか疑問です。
クリスティーナ・リッチはやはり存在感があり、爆弾を作るなど、彼女のキャラは作られすぎな気もしますが、そのおかげでそれなりに観終わった後の爽快感が得られることも事実。

結果的には『バグダッド・カフェ』(1987)と『グッド・ウィル・ハンティング』(1997)を足して3で割った感じでしょうか。良くも悪くもティーンエイジャー向けに作られたアメリカのTVドラマ的作品です。

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