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No.253 |
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タイトル
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クレイジー・イングリッシュ |
(原題)
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瘋狂英語 |
監督
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チャン・ユアン |
脚本
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− |
キャスト
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リー・ヤン他 |
制作
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1999年/中国 |
ジャンル |
ドキュメンタリー |
上映時間
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90分 |
評価
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★★★ |
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<ストーリー>
1998年から独自の英語勉強法”瘋狂英語(クレイジー・イングリッシュ)”を掲げて講演行脚する青年英語教師リー・ヤン。恥を捨て、大きな声を出して、体全体を使って英語をマスターしようとするパフォーマンス一杯のリー先生のユニークな講演は、北京大学、紫禁城、解放軍キャンプ等々、さまざまな場所で人々を熱狂させる.....。
<コメント>
独自の英語勉強法を掲げて中国全土を講演行脚する英語教師リー・ヤンを追うドキュメンタリー作品。監督は『ただいま』で1999年ヴェネチア国際映画祭・監督賞を受賞した実績のあるチャン・ユアン。
先日の衆議院選挙でもそうでしたが、小泉首相の「郵政民営化−YES or NO」と同じく、短いフレーズってわかりやすいし頭にスッと入ってくるんですよね。だからといってそれが良いかどうかは別問題ですが。本作では、リー青年が北京大学やら万里の長城やら中国全土を旅ながらクレイジー・イングリッシュを啓蒙して回ります。そこで叫ばれるフレーズはずばり「メイク・マネー」。お金を稼いでアメリカ・ヨーロッパ・日本の市場からお金を稼ごうというもの。まあ、英語ができたらからといって成功できるわけではないものの、英語が出来ることがメリットになることはあろうかと思いますが、それにしても扇動的です。聴衆も子供や学生が多いですが、わけのわからないままに勢いに飲み込まれ洗脳されている感じですね。とはいえ、このリー先生、その喋り口調と大げさな動作がコミカルで憎めない。それと最後にテロップで流れるオチを見て笑ってしまいます。
ドキュメンタリー作品ですが冒頭でカメラマンが転ぶのはやらせでしょうし、虚構と真実のバランスが微妙ですが、リー・ヤンのナショナリズム的側面と、ビジネスマン的側面を客観的に捉えている監督の視点は面白いですね。主人公の持つエネルギーや興奮がよく伝わってきます。
しかし、先生の講義内容が同じことの繰り返しなので、途中だれてしまうのが難点。また、商売上の理由なのか、細かな勉強法はほとんどわかりません。「大きい声で、すばやく、はっきりと発音せよ!」というだけなので、実用的な意味で借りるのは避けた方がいいかも。個人的には後半以降のビジネスマンとしての側面に興味を持ったので、その部分をもっと掘り下げて欲しかった気がします。しかし、今の世の中、クレイジーになったもの勝ちという感じなので、そういう意味では共感できました。 |
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