No.266
タイトル
コンゴ
(原題)
CONGO
監督
フランク・マーシャル
脚本
ジョン・パトリック・シャンレー
キャスト
ローラ・リニー、ディラン・ウォルシュ、アーニー・ハドソン他
制作
1995年/アメリカ
ジャンル アドベンチャー
上映時間
109分
評価
<ストーリー>
ダイヤモンドを利用したレーザー光線でレーザー産業の独占を目論む米国の通信会社トラビコム社は、中央アフリカのコンゴに眠るダイヤ鉱山を狙い発見に成功。しかし、調査隊との交信が突如途絶え、状況が把握できなくなる。トラビコム社の社長はある思惑を裏に、手話を話すゴリラのエイミーの里帰りを名目に新たな調査隊をコンゴに送り込む.....。

<コメント>
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『インディ・ジョーンズ』シリーズを始め、スティーヴン・スピルバーグ監督の作品の多くに製作として関わっているフランク・マーシャル監督作品。原作を手がけたのは『ジュラシック・パーク』(1993)、等で知られるマイケル・クライトン。

伝説の都市、ダイヤモンド鉱山、火山の噴火、姿の見えない殺人者、レーザー光線銃、感情を表現する猿、利益追求のために手段を選ばない悪徳企業、等々、これでもかと言わんばかりの映画的要素てんこ盛り。
ただ監督のフランク・マーシャルは監督デビュー作の『アラクノフォビア』でもそうでしたが、スピルバーグ監督との仕事が長いせいか、演出がわかりやすくて明るすぎる気がするんですよね。ピーンと張り詰めた空気感が伝わってこないんです。子供でも楽しめるように配慮しました、みたいな。近年でも製作側にいる分にはヒット作を送り出しているのですが(『シックス・センス』(1999)、『ボーン・アイデンティティー』(2002)等)。
とにかくジェットコースター的に次々と物語が展開していくものの、緊張感がない上にご都合主義的にまとまってしまうので見ていてちょっとしらけてしまいました。原作は読んでいないので、どれだけ忠実なのかはわかりませんが、前述のようないろんな要素を無理やりつなげすぎた感はあります。物語のクライマックスとなる敵猿たちとの戦いの場面も盛り上がるというよりは、残念ながら目を覆いたくなるような惨状でした。ひょっとしたらいろんなところからクレームが来たのではないでしょうか。頭を真っ白にしてみれば”映画”らしい作品かもしれませんが、個人的にはオープニングとエンディングの広大な風景の美しさだけが印象的でした。ちなみに本作はその年の最低の映画を決めるラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)のワースト作品賞を始め、7部門にノミネート。作中登場するゴリラの”エイミー”もワースト助演女優賞と新人賞の2部門にノミネートされました。作品賞を受賞したのは『ショー・ガール』でしたが。

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