No.41
タイトル
希望の街
(原題)
CITY OF HOPE
監督
ジョン・セイルズ
制作
1991年/アメリカ
ジャンル ドラマ
上映時間
129分
評価
★★★★
<ストーリー>
舞台はアメリカの架空都市ハドソン・シティ。イタリア系の建設業者の息子ニック(ヴィンセント・スパーノ)は戦死した英雄の兄に劣等感を持ち、焦燥感に駆られながら人生を過ごしていた。人生の意味を見いだせない彼は突然仕事を辞め、友人の窃盗に加わってしまう。街には汚職が横行し、人種間の対立は消えず、私利私欲に走る市長は”希望の街”にすると演説を行うが、果たして人々に希望はあるのか.........。


<コメント>
映画監督以外に小説・脚本でも評価の高いNYインディーズの雄、ジョン・セイルズ監督の作品。この作品では脚本も手掛け、自ら出演もしています。

とにかくいろいろな人物が登場し、それぞれに様々な問題を抱え、またそれらが複雑に絡みあっていくという、いわゆる"群像劇"です。
カメラワークがすごく面白くて、流れるように次々と人々を描写していくので、実際その場にいるような臨場感が味わえました。撮影はアカデミー賞の受賞経験もあるロバート・リチャードソンです(『プラトーン』(1986)、『JFK
』(1991)、『ナチュラル・ボーン・キラー』(1994)、等々)。

登場人物が多いため、ストーリー的にはちょっと複雑な部分もあるのですが、演出がうまくてテンポも良いので最後まで飽きないです。
しかし、都市(特にアメリカの)が抱えるあらゆる問題が内包されている反面、ひとつひとつの物語の深みが少し足りないように感じました。少なくとも主人公のニックとその家族との人間関係についてはもっとしっかり描いても良かったのではないかと思います。一応映画の柱となるエピソードだと思いますので。黒人少年と白人男性との確執は思ったよりあっさりケリがついてしまったので残念でした。
登場人物のキャスティングは良くて、ニックを演じるヴィンセント・スパーノや黒人のために奔走する市会議員ウィン役のジョー・モートン等の演技は光っていました。

ドキュメンタリー・タッチを意識してか音楽は控えめですが、それだけにエンディングに流れるネヴィル・ブラザーズの『フィアレス』がとても印象的です(この場面何度見てもグッときます)。
様々な問題を抱えながらも厳しい現実と対峙して行く人々。彼らにも希望は必要ですが、希望はどこかにあるものではなく、自分で見つけだすものであると感じました。

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