No.353
タイトル
クリスティーン
(原題)
CHRISTINE
監督
ジョン・カーペンター
脚本
ビル・フィリップス
キャスト
キース・ゴードン、アレクサンドラ・ポール他
制作
1983年/アメリカ
ジャンル ホラー
上映時間
110分
評価
★★

【 ストーリー 】
内向的な少年アーニー(キース・ゴードン)は、親友と一緒に学校から帰る途中、スクラップ寸前の車”クリスティーン”を見つける。一目惚れした彼はその車の虜になるが、”彼女”はただの車ではなかった。自らの意思を持ち、”彼女”の美と自尊心を傷つける人間を襲う、恐ろしい車だったのだ.....。

【 コメント 】
気弱でいじめられてばかりいる男の子が、ある日魅了されたオンボロ車を購入したときから人が変わり、車と一心同体となって復讐を始める物語。原作はスティーヴン・キングの同名小説。監督はキング作品の映画化も多いジョン・カーペンター。

人間以外の物体に何かが乗り移り、人々を襲うと言う題材はいろいろありますが、車が人を襲う設定というのはアメリカの映画では逆に”挑戦”かもしれません。とにかく多くの映画で車が人を殺していますからねえ。もちろん、本作は人為的な殺人行為ではなく、車が意思を持って自ら人を襲うというもの。いい意味でB級の味付けがなされるジョン・カーペンター作品ですが、本作でもその路線は健在。それでも殺人カー=クリスティーンがボコボコなった車体(身体?)を自己修復するシーンなど非常に良く出来ています。終盤とにかくやられてもやられても復活するあたりはちゃんとホラー映画。
青春映画らしい味付けは一見微笑ましいですが、クリスティーンの持ち主と親友との物語の掘り下げ方が少し中途半端。本当はここが物語の肝になるはず。突然車が自らの意思を持ち始め、持ち主に近づく女に嫉妬するというよりも、いじめられっ子の怨念が車に命を与え、彼に変わって復讐する、という方がリアリティがあると思います。後、修理工場のボスや不可解な殺人事件に興味を持つ刑事など、周りに結構魅力的なキャラクターがいるのですが、このあたりの扱いもちょっともったいない。まあでもB級ホラーと考えればあまり関係ないのかも。
車が人を襲うことが出来るシチュエーションは結構限られていると思うので、そういう意味では良くまとまっているのかもしれません。チープなシンセサイザーによる音楽は意外に効果的です。ちなみに最後の場面で女の子がある言葉をつぶやくのですが、ここは笑うところですからね(笑)。

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