No.262
タイトル
カミーラ/あなたといた夏
(原題)
CAMILLA
監督
ディーパ・メータ
脚本
ポール・クォリントン
キャスト
ジェシカ・タンディ、ブリジット・フォンダ、イライアス・コティーズ他
制作
1994年/イギリス、カナダ
ジャンル 恋愛ドラマ
上映時間
95分
評価
★★★
<ストーリー>
ソングライターの卵フリーダ(ブリジット・フォンダ)は、不思議な魅力を持つ老婦人カミーラ(ジェシカ・タンディ)と出会い、旅に出ることを決意する。唐突な行動にフリーダの夫は戸惑い心配する。そして、かつて有名なバイオリニストであったカミーラとともに旅するうちに、フリーダは自分の生き方に疑問を持つようになる.....。

<コメント>
ブルース・ベレスフォード監督の『ドライビング Miss デイジー』(1989)でアカデミー賞・主演女優賞を獲得したベテラン、ジェシカ・タンディ主演のドラマ。休暇先の別荘地で知り合った女性二人が愛と思い出を追いかけてアメリカ南部からトロントまで旅するロード・ムービーです。相手の女性役は受賞歴こそないものの、さまざまな役をこなす実力のあるブリジット・フォンダ。

基本的にジェシカ・タンディ演じる老婦人の思い出にまつわるエピソードが物語の中心となっているのですが、そんな彼女と意気投合し、影響を受けることによって自らの夫婦の関係性も取り戻すブリジット・フォンダ演じる若い女性の描き方も大事だと思うんですよね。出会っていながらも一緒になれないことの切なさを通して、一緒にいながらも醒めてしまった相手の大切さを改めて認識するわけですから。ところが、売れない作曲家と商業デザイナーというこの若夫婦のすれ違いの描き方がありきたりで、せっかくのハッピーエンドも深みに乏しくなってしまった気がします。
また、突然蒸発してしまった女性二人を、残された男二人が追いかけるというシチュエーションですから、もっといくらでも面白く描けたはず。必要以上にドタバタになるのを恐れたのかもしれませんが、全体的に笑いが中途半端な感じです。時を越えた愛ということで、多少ファンタジーな部分もあるので、少なくとも中盤はもっとコメディ度が強くてもよかった気がします。とぼけた味の警察署長等、面白そうなキャラクターもいましたしね。ブリジット・フォンダがピアノを弾いたり、歌ったりする場面は思ったほどではありませんでした。まあ、売れていない役ですからしょうがないのかもしれませんが。でもかわいいです。
個人的には二人が旅に出かける理由が弱い気がして感情移入しづらく、展開もストレートすぎる印象でしたが、前述の『ドライビング Miss デイジー』や、これもジェシカ・タンディ主演のドラマ『フライド・グリーン・トマト』(1991)あたりが好きな方は十分楽しめるのではないでしょうか。

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