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No.344 |
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タイトル
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ケーブルガイ |
(原題)
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THE CABLE GUY |
監督
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ベン・スティラー |
脚本
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ルー・ホルツ・Jr |
キャスト
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ジム・キャリー、マシュー・ブロデリック他 |
制作
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1996年/アメリカ |
ジャンル |
サスペンス |
上映時間
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95分 |
評価
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★★★ |
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<ストーリー>
恋人と別れて一人暮らしを始めた青年スティーブン(マシュー・ブロデリック)は、寂しさをまぎらわすためにケーブルTVの契約をした。やって来たケーブルガイ(配線工)は妙に馴れ馴れしく、やたらサービスのいい奴。レストランへの接待、恋人との復縁工作。だがその行為は次第にエスカレートしていき.....。
<コメント>
変幻自在の表情を武器にアメリカを代表するコメディアンにのし上がったジム・キャリー主演のサスペンス・ドラマ。監督は同じくコメディアンとして大活躍しているベン・スティラー。
たまたまケーブルテレビの取り付けを頼んだ業者の担当者と仲良くなり、執拗なまでに付きまとわれるストーカー系サスペンス。ただ、単純なサスペンスにとどまらず、ホラー的要素や社会性のあるドラマとしての趣もあり、非常に不思議な雰囲気の作品になっています。このあたりは監督ベン・スティラーの手腕でしょうね。彼は初監督作『リアリティ・バイツ』(1994)でもしっかりした演出をしていました。最新の出演作『ナイトミュージアム』(2006)も大ヒットしており、やっぱり才能のある人なんですね。ケーブル会社の偏執狂的なお兄ちゃんが主役なので、スプラッター的要素を取り入れるとありきたりのB級ホラーになったと思うので、抑制の利かせ方がうまいんだなあと。
ケーブルガイの粘着性は見ていて、いや〜な気分になりますが、主人公も人間関係において利己的なところがあるため、意外とバランスが取れている感じです。テレビやゲーム、さらにネット環境が進んだ現代では、ジム・キャリー演じるケーブルガイはリアリティのあるキャラクターです。いつの世も善意と思ってやっていることが相手に迷惑をかけているという事態が一番厄介なもの。これからきっとこういうコミュニケーションのとり方をする人(=人との距離感がつかめない人)はどんどん増えてくる気がします。そう考えると、ぞっとしますね。こういったコミュニケーション不全の原因をテレビだけに求めるのは今の時代背景を考えると単純な気がしますが、それなりに言いたいことは伝わってきました。ジム・キャリーのキャリアの中でもなかなかよくできた作品ではないかと思います。コメディアンとしては個人的にあまり好きなタイプではないのですが、カラオケを歌う場面など面白かったです。 |
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