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タイトル
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ブルース・オールマイティ |
(原題)
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BRUCE ALMIGHTY |
監督
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トム・シャドヤック |
脚本
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スティーヴ・コーレン他 |
キャスト
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ジム・キャリー、モーガン・フリーマン他 |
制作
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2003年/アメリカ |
ジャンル |
ドラマ |
上映時間
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101分 |
評価
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★★ |
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【 ストーリー 】
ブルース・ノーラン(ジム・キャリー)は、ニューヨーク州バッファローのローカル・テレビ局に勤めるレポーター。目標としていたアンカーマン(総合司会責任者)の座はライバルに奪われ、ショックの余り生放送中に放送禁止用語を口走ってクビに。さらにギャングに袋叩きにされる。あまりの悲惨さに神様に悪態をついていた彼の前に本物の神が現れる...。
【 コメント 】
表情豊かなコメディアン、ジム・キャリー主演のコメディ。自分の境遇に不満を感じ、神様に悪態をついていた男が、突然神様から一週間限定で全知全能を授かり、神様の仕事を任されてしまうという物語。監督は『エース・ベンチュラ』(1994)、『ライアーライアー』(1997)に続いてジム・キャリーと3度目のコンビを組むトム・シャドヤック。
トム・シャドヤックという監督は、ジム・キャリーのよさを引き出していると思うのですが、個人的にはこの自己中心的一人芝居&テンションの高さにどうにもついていけません。しかも、本作は全能のチカラを手に入れながら恋人への想いは伝わらず...という内容ながら、ジム・キャリー演じるブルースという人間が最初から嫌な奴すぎます(笑)。こんな男にずっと入れ込む恋人が理解できません...。全能でありながらたった一人の女性を幸せに出来ない己の無力さから、人間的に成長は遂げるものの、それでもどこか自己中心的な性格は変わらず。よく気づいた、というよりは、ここまでしないとわからないのか、と。同じような設定で『フェノミナン』(1996)という映画がありますが、こちらの方がパワーを手に入れてからの悩みが大きくて深く、人間ドラマとして成立している気がします。本作の場合は、最初から最後までジム・キャリーのキャラクターを楽しむ作品。それでも、彼のファンの方や、ファンでなくともCGを使ったコメディが好きな方には結構楽しめると思います。トマトスープで十戒を再現するとは何ともハチャメチャ。月を引き寄せてしまうあたりも無邪気でかわいい。”神”を演じるモーガン・フリーマンもいいですね。ブレイクした『ショーシャンクの空に』(1994)以降、指導者的な役柄が多く、『ディープ・インパクト』(1988)で大統領を演じた時は、いずれ神様も演じることになるのではないかと思いましたが、まさか清掃員の格好で現れるとはっ(笑)。彼のキャラクターが本作に叙情的な影響を与えていると思います。
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