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タイトル
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ビハインド・ザ・レッド・ドア |
(原題)
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BEHIND THE RED DOOR |
監督
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マティア・カレル |
脚本
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マティア・カレル他 |
キャスト
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キーファー・サザーランド、キーラ・セジウィック他 |
制作
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2002年/アメリカ |
ジャンル |
ドラマ |
上映時間
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106分 |
評価
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【 ストーリー 】
写真家のナタリー(キーラ・セジウィック)は、ある日友人から、ナタリーの兄ロイ(キーファー・サザーランド)の仕事を手伝ってくれるよう依頼される。ファッション雑誌のデザイナーをやっているロイと久々に再開したナタリーだったが、わがままで強引な兄に拒否感を持ってしまう。しかし、そんなロイが重い病気であることがわかり.....。
【 コメント 】
アメリカの人気TVドラマ『24−TWENTY FOUR』で大ブレイクしたキーファー・サザーランドと少し地味ながら堅実な演技を披露するキーラ・セジウィック主演のヒューマン・ドラマ。暴力を振るう父親、謎の死をとげた母親というトラウマを抱える兄妹が、お互いを結ぶ絆を再確認する物語。TVのために作られた映画(TVM)です。
業界では成功しているものの、父親譲りのわがままな性格で仕事人間の兄のロイ、写真家としての実力がありながら名声を求めず、暴力を振るう父の影響から、男性とのコミュニケーションに不安を抱える妹のナタリー。
兄と仕事をすることになり、重い病気を抱えていることを知らされたナタリーは、兄を拒否しながらも、お互いの感情をぶつけ合う中で、徐々に彼のことを理解していきます。
二人の軋轢と和解の物語と平行して展開されるのが、母親が殺された未解決の事件の犯人が実は父親だったのではないかという疑惑。映像的にはモノクロ画面がフラッシュバックされる形で語られます。
この二本立ての脚本が、単なるヒューマン・ドラマで終わらせないための演出であるという意図は理解できるのですが、いかんせん、母親を殺した真犯人追求の内容がお粗末...。
事件の真相が明るみになるところといい、父親への復讐の内容といい、最初は脚本に無かったのに、後からフラッシュバックのシーンを作って無理やりこのエピソードを挿入したのではないかとさえ思ってしまいます。
キーラ・セジウィックは堅実な演技をみせますが、心に深い傷を抱えた成功者+ゲイ+HIV感染というキャラクターは、さすがにキーファー・サザーランドには荷が重かった感も...。
母親を含む家族間の基本的な関係がもう少し深く描かれていないと、なかなか感情移入までには至りませんが、犯人探しのサブ・ストーリーの描き方とキャスティングを変えればそれなりに面白くなるのではないかと思いました。
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