D-Movie(No.49)
タイトル
ビートルジュース
(原題)
BEETLEJUICE
監督
ティム・バートン
制作
1988年/アメリカ
ジャンル ホラー
上映時間
92分
評価
★★★
<ストーリー>
突然死んでしまった新婚夫婦のアダム(アレックス・ボールドウィン)とバーバラ(ジーザ・デイビス)。その日から彼らは自分たちの家で立派な幽霊になるべく修業をさせられる。ある日家に新しい買い手がやって来るが、彼らは思い入れのある家が人手に渡るのを嫌がり、買いに来た人間達を追いだそうとする。ところが買い手の人間達は変わり者で、彼らを怖がるどころか逆に利用しようとする始末。そこで仕方なく悪魔払いならぬ”人間払い”を雇うのだが........。


<コメント>
名作『猿の惑星』を独自の解釈で再構築し話題を呼んだ愛すべき”オタク”ティム・バートン監督の作品。彼の趣味や世界観が全編にちりばめられた出世作で、この後『バットマン』(1989)の監督に抜擢され以後の活躍はご承知の通り。

ティム・バートン監督の作品はストーリーや演出もさることながら、彼独自の世界観に彩られた映像を楽しむのが正解。今回も至る所に彼らしいオブジェやキャラクターが登場します。
内容的にはもっと暗くなってもおかしくないのですが、ブラックな感覚とコメディ・タッチが程よくブレンドされ、彼らしいシュールな作品になっています。
キャスティングも良くて、まず何でもこなせるマイケル・キートンが怪しい”人間払い?”役をテンション高く演じています。ジム・キャリー辺りが好きそうなキャラクターですね。主役の新婚夫婦役を演じるアレック・ボールドウィンとジーナ・デイヴィスも軽いノリの演技が成功しています。ウィノナ・ライダーもかわいいです。

ティム・バートンは『バットマン』の時にもマイケル・キートンを主役に抜擢する等(当初”あごがない”ということで大いに批判を買いました。結果的には成功だったと思いますが)、独自の感覚というか、多少悪乗りする部分もある人です。それを楽しめる人は良いのですが、例えばこの作品もそもそも新婚夫婦が事故死してしまうところから物語が始まりますので、ちょっと自虐的な物を受け付けない方は入り込めないかも?

個人的には彼の世界観が最も美しく輝くのは”ファンタジー”という要素と重なったときだと思っていて、それが最初に成功したのが1990年に撮った『シザーハンズ』(ジョニー・デップ主演)だと思います。まだご覧になっていない方はそちらもぜひ。
なおこの作品はアカデミー賞メイクアップ賞を受賞しました。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送