D-Movie(No.473)
タイトル
バトルフィールド・アース
(原題)
BATTLEFIELD EARTH
監督
ロジャー・クリスチャン
脚本
コリー・マンデル他
キャスト
ジョン・トラヴォルタ、バリー・ペッパー他
制作
2000年/アメリカ
ジャンル SFドラマ
上映時間
117分
評価

【 ストーリー 】
西暦3000年。異星人・サイクロ人の侵略によって、地球はわずか9分で壊滅。生き残ったわずかな人間は、山の奥深くに隠れ住むか、サイクロ人の奴隷になるしかなかった。そんなある時、山村に住む青年ジョニー(バリー・ペッパー)は周囲の反対を振り切って冒険の旅に出るが、あっさりサイクロ人に捕えられてしまう...。

【 コメント 】
その年に公開された最低な出来栄えの映画に贈られる『ラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)』。2000年のこの賞の”作品賞”、”ワースト主演男優賞 ”などなど、ほとんど総ナメにしてしまった伝説の作品(しかも、2005年には、ラジー賞創設25周年特別大賞として”歴代最低ドラマ作品賞”にも選ばれてしまいました)。監督は『アンダーワールド』(1996)のロジャー・クリスチャン。

本作の目玉と言えるのがキャスティング。悪役として再ブレイクを果たしたジョン・トラボルタですが、ここまで気持ち悪い”悪役”キャラクターは二度と見られないでしょう。まんま”狼男”になってしまったフォレスト・ウィテカーにも爆笑。”切れ者”役のイメージがあるバリー・ペッパー演じる地球人も、どこか間の抜けたところを感じさせます。美術やデザインが独特なテイストなのもポイントですが、いろいろこだわっているように見受けられるものの、既存のSF映画と比較して特別なインパクトがあるとは思えない仕上がり。原作は”映画化不可能”とまで言われた小説だっただけに残念。
ストーリー的には、我々人類と比べて圧倒的な力を持つ異星人による征服から逃れる逆転勝利劇で、異星人であるサイクロ人たちは、わずか9分間で地球を滅ぼしたことになっていますが、そこまでの知性の差を感じられないところが最大の難点。一応、単純に愛と勇気で勝つ、というわけではなくて、サイクロ人の知能を吸収するくだりがあるのですが、言語や科学はさておき、サイクロン人、結構間抜けな印象です。しかも、サイクロン人同士のいざこざが非常に親近感がある内容なので(笑)、異星人らしさもあまりありません。終盤のCGによる戦闘シーンはそれなりに迫力があるのですが、ほとんど地球のシーンばかりなこともあって、SF映画としてのスケール感はかなり乏しいです。ジョン・トラボルタ演じる醜悪な悪玉の怖いもの見たさを前提に、最初からB級映画と腹をくくって観ればそれなりに楽しめると思います。

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