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タイトル
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バトルクリーク・ブロー |
(原題)
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BATTLE CREEK BRAWL |
監督
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ロバート・クローズ |
脚本
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ロバート・クローズ |
キャスト
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ジャッキー・チェン、ホセ・ファーラー他 |
制作
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1980年/アメリカ、香港 |
ジャンル |
アクション |
上映時間
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96分 |
評価
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★★ |
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【 ストーリー 】
シカゴの町では、モーガン(デイヴィッド・シェイナー)とドミニチ(ホセ・フェラー)をボスとする2つのファミリーが対立していた。裏町で行う賭博格闘技では、巨漢のファイター・キッス(H・B・ハガティー)を有するモーガンが常に勝利。何とかやり返したいドミニチは、ある日自分のテリトリー内で手下たちを次々と叩きのめしたアーロン(ジャッキー・チェン)に目を留める ...。
【 コメント 】
アジアのみならず、世界を代表するアクション・スターとして長年映画界に君臨しているジャッキー・チェンのアメリカ映画初主演作品(ただし、制作は香港の映画制作会社ゴールデン・ハーヴェスト)。制作陣には監督のロバート・クローズ以下、ブルース・リー主演の名作『燃えよドラゴン』(1973)を手がけたメンバーが名を連ねています。
アメリカでもそこそこの興行成績を収めたようですが、日本ではその前に公開された『ドランクモンキー 酔拳』(1978)が大ヒットしたこともあってか、興行成績はさておき、当時はかなりの鳴り物入りで宣伝されていたような記憶があります。
香港の映画製作会社が手がけたと言っても、内容はハリウッド寄り。そして、ジャッキーの映画は、非常にコミカルで明るいところが持ち味だと思うのですが、その辺りもまだまだこなれていない感じです。
なにより、ジャッキー演じる主人公のはじけぶりがイマイチ。キャラクターとしてもさほどやんちゃでもなければ、めちゃくちゃ正義感が強いわけでもない。カンフーについても強いのは間違いないのでしょうが、凄みを感じるほどでもない。うーん。さらに、ギャング同士の抗争に巻き込まれて、格闘試合に出場する羽目になるのですが、人質をとられるくだりとその決着のつけ方もちょっとお粗末。最後の見せ場となる巨漢との対決も、それまでの伏線が絡んでくるというよりは、伏線が邪魔になってしまっている感じ。お金がかかっていればいいというものではありませんが、もう少しゴージャス感も欲しかったかも。
それでも、全編にわたってアクションシーンは多く、逆に言うと派手すぎない、ジャッキーの若い頃のシンプルなアクションが堪能できる作品と言えるかもしれません。ローラースケートによるレースは当時としては斬新さを感じさせる設定ですし、まだまだ完成されていないとは言え、コミカルな動きを格闘場面に持ち込んだと言う点では、ジャッキーの今後を予感させる作品ではあります。
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