D-Movie(No.359)
タイトル
バーバーショップ
(原題)
BARBERSHOP
監督
ティム・ストーリー
脚本
ブマーク・ブラウン他
キャスト
アイス・キューブ、アンソニー・アンダーソン他
制作
2002年/アメリカ
ジャンル ドラマ
上映時間
103分
評価
★★★

【 ストーリー 】
そこはシカゴ下町のとある床屋さん”バーバーショップ”。店主のカルビン(アイス・キューブ)が父から受け継いだそのお店には、ストリートのいろんな連中がたむろしている。ところが人気と商売は別物で、経営はめちゃくちゃ厳しい状態。そんな折、店を買いたいというバイヤーが現れるが.....。

【 コメント 】
米ヒップホップ界の重鎮で、映画界でも俳優・監督など長期にわたって活躍しているラッパー、アイス・キューブ主演の人情コメディ。アイス・キューブ、いつもながら黒人俳優としては抑え目の演技で良い味出してます。それにしても、西海岸発の伝説のヒップホップ・グループ”N.W.A(Niggaz with Attitude)”を脱退して、ソロ作『AmeriKKKa's Most Wanted』を発表し、ギャングスタ・ラップの礎を作っていた頃のアイス・キューブを思い出すと、丸くなりましたねえ。あの頃の顔の怖いこと(笑)。もちろん、彼のような活動を続けることは非常に素晴らしいことですが。
ブラック・コミュニティのコテコテぶりは、大阪コミュニティのコテコテぶりと同じというのが私の持論なんですが、この映画なんかはまさにその典型ですね。床屋さんや飲食店がそのまま町の社交場と化し、そこでさまざまな人間模様が繰り広げられるというのは吉本新喜劇と同じノリ。実際の黒人社会ではどうなのか知りえませんが、少なくとも大阪では吉本新喜劇のような風景が大なり小なり日常でも起こっているのは事実(うどん1杯500万円!)で、本作もそういう意味でリアリティがあります。ほんと、こういう人たちってうざくて楽しい(笑)。
そんなに大盛り上がりはありませんが、ちょっとした社会性も含めつつ、というのが個人的には結構好きな雰囲気です。登場人物の軽妙な掛け合いは、黒人のメンタリティや文化背景あればこそのブラック・ミュージックとの相性も抜群。そう考えると、吉本新喜劇ではなく、藤山寛美の舞台の方が近いでしょうか。

日本では未公開の本作ですが、本国アメリカでは結構ヒットしており、続編『バーバーショップ2』やスピンアウト(=派生)版『ビューティ・ショップ』が作られるなど盛り上がっています。サントラはヒップホップとR&Bのおいしいとこ取り。続編のサントラは豪華ゲストが盛りだくさんの贅沢盤。これは日本でもかなり売れているようですね。続編の公式サイト(http://www.barbershop2.com/bb2splash.html)でサントラの一部の曲が試聴できます。

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