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タイトル
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ノイズ |
(原題)
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THE ASTRONAUT'S WIFE |
監督
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ランド・ラビッチ |
脚本
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ランド・ラビッチ |
キャスト
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ジョニー・デップ、シャーリーズ・セロン他 |
制作
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2000年/アメリカ |
ジャンル |
SFドラマ |
上映時間
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109分 |
評価
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★★ |
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【 ストーリー 】
NASAの宇宙飛行士スペンサー(ジョニー・デップ)は、任務のためスペースシャトルに乗り込んだ。しかし宇宙空間で任務遂行中、ヒューストンとシャトルとの交信は突然途絶えた。『あれは何だ!』というスペンサーの叫びとともに2分間の空白。そしてNASAの懸命の努力により、彼はかろうじて地球に帰還するが.....。
【 コメント 】
ジョニー・デップとシャーリーズ・セロンという人気俳優を主役に配した異色のSFサスペンスドラマ。宇宙で起きた交信トラブルによる空白の2分間。ジョニー・デップ演じる宇宙飛行士・スペンサーは無事帰還するが、シャーリーズ・セロン演じる妻・ジリアンは夫に対して何か奇妙な違和感をぬぐえない。果たして夫は本物なのか偽者なのか...というストーリー。
宇宙でのトラブルが事の発端ですが、その後の展開は地球上、日常生活の描写がメイン。また、スペンサーが何かの作用によって別人になってしまったのか、それとも妻の単なる思い込み=妄想なのか、ド派手な映像やどんでん返しの多用ではなく、細かな心理描写の積み重ねで恐怖を演出したところが本作の肝のはず。ところが、結局どこか昔ながらのSFやホラーのような展開になってしまっているところが残念です。全体的に『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)っぽい。主役の妻のショートカットのヘアスタイルも似ていますしね。SFテイストにしがみつかず、純粋に妻と怪しい夫の間の心理サスペンスとして描けばもう少し面白くなったのではないかと思います。特にラストシーンはSFとして帳尻を合わせようとした気がしてなりません。ひねりも効いていないし驚きも少ない。映像的にも突如B級になってしまいます。
ジョニー・デップも怪しい夫を演じていますが、今ひとつ存在感に欠ける感じです。シャーリーズ・セロンの美しさは多くの人が認めるところでしょう。
少しネタばれになりますが、スペンサーの存在が何らかの意図的な理由によって作り出された妄想だったというような内容でも良かったのではないかと思います。ベタな展開ではありますが...。
終盤までは映像もスタイリッシュで地味ながら緊張感もあり、悪くないと思います。ジョニー・デップの扱いに関してはファンは納得いかないでしょうし、結局シャーリーズ・セロンの美しさだけが印象に残る作品となってしまいました。
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