D-Movie(No.203)
タイトル
カリブの熱い夜
(原題)
AGAINST ALL ODDS
監督
テイラー・ハックフォード
キャスト
ジェフ・ブリッジス、レイチェル・ウォード、ジェームズ・ウッズ他
制作
1984年/アメリカ
ジャンル 恋愛サスペンス
上映時間
121分
評価
★★
<ストーリー>
元プロ・フットボール花形選手テリー(ジェフ・ブリッジス)は、ナイトクラブの経営者ジェイク(ジェームズ・ウッズ)に雇われて、失踪したロス社交界の花ジェシー(レイチェル・ウォード)の行方を追うことになる。やがてメキシコの海辺でジェシーを発見したテリー。そこから二人の男と一人の女の奇妙な関係が始まる.....。

<コメント>
1982年にアカデミー賞5部門にノミネート、2部門(助演男優賞・歌曲賞)を制覇し日本でも大ヒットした作品『愛と青春の旅立ち』(1982)のテイラー・ハックフォード監督作品です。エンディングに流れるフィル・コリンズの『見つめて欲しい』が全米NO.1ヒットになる等、音楽面でも注目を集めました。ギタリストのラリー・カールトンも参加していますので、フュージョン好きの方にもオススメです。
コーエン兄弟の『ビッグ・リボウスキ』(1998)なんかを見た方は、主演のジェフ・ブリッジスのことをどうしようもない中年太りのおじさんと思っている人がいるかもしれません(まあ、そんなに外れてはいないですが)。しかし、本作では元プロ・フットボール選手の役ということで、素晴らしい肉体を披露してくれます。多少偏屈気味の骨のある役どころが多い彼ですが、まあ似合っていますよね。そういう意味では主役としてちゃんとがんばって演技しているんですが、残念ながらジェームズ・ウッズに食われてしまいました。ウッズ、カッコいいです。この人も本当に幅広い役をこなせる人ですが、本作では割とストレートな悪役。他の悪役では少しキレたようなキャラクターもありますが、ここではいたってクール。自らの失敗から弱みを握られ窮地に追い込まれる主人公よりも、最後はどうあれ、わが道を突き進む悪役に魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。ストーリー的には主人公と社交界の令嬢とのロマンスが柱となっていますが、一応サスペンスとしての緊張感が伝わってくるのはジェームズ・ウッズのおかげかもしれません。
前半のカーチェイスなんかもなかなか迫力がありますし、リゾート地の映像は美しく、ラストシーンもあまり見ない演出が施されていたりして(これも個人的には今ひとつ納得できないんですが...)、よく出来ている部分もあると思うのですが、肝心の二人のラブシーンがちょっとB級っぽい感じで、恋愛〜官能サスペンスとしては印象が弱いんですよね。古跡の中で二人が行う場面もあるのですが、映画とは言えやっぱりそういうことはしちゃいかんですよ(笑)。良くも悪くも80年代テイストの作品といったところでしょうか。なので星の数は低めです。そのあたりが許せれば、音楽もいいし、結構普通に楽しめる作品だと思います。
個人的にはやはり作品の内容よりもフィル・コリンズの曲が一番印象に残りました。当時この曲のプロモーション・ビデオにはたしか映画の場面が使用されていたと思うのですが、美しいメロディーがよく合っていました。この頃のフィル・コリンズはソロ・シンガーとして本当に勢いがありましたね。

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