D-Movie(No.332)
タイトル
ワンダとダイヤと優しい奴ら
(原題)
A FISH CALLED WANDA
監督
チャールズ・クライトン
脚本
チャールズ・クライトン 他
キャスト
ジョン・クリーズ、ジェイミー・リー・カーティス他
制作
1988年/アメリカ
ジャンル コメディ
上映時間
108分
評価
★★★★
<ストーリー>
国際的に有名なロンドンの宝石市場を狙ってアメリカからやって来た、セクシーな美女ワンダ(ジェイミー・リー・カーティス)と、その”兄”と称するアホな男(ケヴィン・クライン)。二人は英国人二人と組んで白昼、1,300万ポンドの宝石を強奪。ところが仲間の裏切りやら度重なるドジやらで、せっかく盗んだ宝石がドロン。そこに曲者の弁護士が絡んできて.....。

<コメント>
イギリスはBBCのテレビ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』でぶっ飛んだ笑いを世界にぶちまけたモンティ・パイソン一派のジョン・クリーズとマイケル・パリンが出演するコメディ。ジョン・クリーズ(同番組で披露した“バカ歩き(Silly Walk)”は伝説ですね)は脚本にも参加するなど、パイソンズの毒がてんこ盛りの作品に仕上がっています。

とにかくアメリカとイギリスの国民性や文化を徹底的にこき下ろし、不条理&ブラックなジョークが次々と飛び出します。日本人にはわかりづらいギャグも多々ありますが、それでも全体を覆うおバカ加減は秀逸。つい笑ってしまいます。パイソンズの2人だけでなく、同じく強盗団のメンバー役を務めるジェイミー・リー・カーティスとケヴィン・クラインもすごい。ケヴィン・クラインは本作で1988年のアカデミー賞で助演男優賞を射止めるなど、そのキレ具合は半端じゃありませんが、個人的に目が釘付けになったのはジェイミー・リー・カーティス。彼女のかっこよさが際立っているのは周りがおバカな人たちだからだけではないでしょう。『モンティ・パイソン』のメンバーは男性ばかりで、テレビ番組もほとんど男性だけで演じられるので、彼女のような存在がいると、また違った雰囲気で楽しめました。
同テレビ番組では宗教や政治などをテーマにしたどぎつい描写があるので、「これは不快に思う人もいるだろうなあ」という場面も少なからずあるのですが、本作の場合は動物虐待シーン。苦手な人はちょっと控えた方がいいかもですね。あまり深く考えずに笑い飛ばせばよいのですが(でもって、これが実際に笑えます)。それにしても、マイケル・パリンいい味出してます。
ちなみに本作はアカデミー賞のみならず、同年のゴールデン・グローブ賞や英国アカデミー賞などでも高い評価を受けました。続編ではありませんが、主演の4人組が揃って出演している『危険な動物たち』(1996)という作品が作られています。本作が気に入った方はぜひご覧ください。

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