D-Movie(No.446)
タイトル
21グラム
(原題)
21 GRAMS
監督
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本
ギジェルモ・アリアガ
キャスト
ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ他
制作
2003年/アメリカ
ジャンル ドラマ
上映時間
124分
評価
★★★★

【 ストーリー 】
建築家の夫と2人の幼い娘と幸せな生活を送っているクリスティーナ(ナオミ・ワッツ)。信仰に生き甲斐を見つけている前科者のジャック(ベニチオ・デル・トロ)。そして心臓移植手術を受けないと余命1カ月と宣告された大学教授のボール(ショーン・ペン)。全く交わるはずのない3人の人生が、とある事故をきっかけに繋がり始める ...。

【 コメント 】
2006年に公開された『バベル』での第59回カンヌ国際映画祭・監督賞受賞の栄誉も記憶に新しい、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品。余命1ヶ月と宣告され心臓移植を待つ大学教授、夫と子供二人に囲まれ幸せな家庭の主婦、宗教によって改心した悪党、と決して交わるはずのない3人の人間。とある事件をきっかけにそれぞれの人生が螺旋階段のように絡み合い、人間の背負う業や、魂の救済といった物語を搾り出します。
大学教授にショーン・ペン、家庭の主婦にナオミ・ワッツ、信心深い悪党にベニチオ・デル・トロという個性的なキャスティングも見所。

この監督の得意とする手法が時間軸の再構成。一旦バラバラにした物語を、コラージュのように纏め上げていきます。観る側はジグソーパズルのピースを埋めていくかのような感覚に陥ります。最初はそれぞれのピースがかけ離れているのですが、時間が進むにつれて徐々に全貌が明らかになります。この手法に関しては、賛否両論あるかと思いますが、時間軸を再構成することによって、物語の大枠をあえて早い段階で提示し、観る側に、表層的な事実ではなく、人々が紆余曲折や邂逅を経て、苦痛や不安、後悔から救済に至るまでのプロセスが大事なんだというメッセージを送っているようにも受け取れます。
個人的には手法も含めて好きな監督なのですが、本作に関しては、どうしても同監督の『アモーレス・ペロス』(2000)のとんでもない”熱”や、『バベル』のコミュニケーション不全がもたらす苦難と救済の物語と比べてしまうこと、さらに、犯人探しのような安易なサスペンス的要素が色濃く出てしまったことなどから、星の数は満点ではなく4つとさせていただきました。もちろん、前述の主演の3人はそれぞれに素晴らしい演技を見せてくれますし、一様に死に向かう人間の奥底に流れる葛藤を真正面からぶつけてくるので、ある程度覚悟して観なければなりませんが、それなりの解放感も得られる作品だと思います。

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