No.40
タイトル
バンデットQ
(原題)
TIME BANDITS
監督
テリー・ギリアム
制作
1981年/イギリス
ジャンル ファンタジー
上映時間
103分
評価
★★★★
<ストーリー>
イギリスのとある静かな住宅地に住む少年ケビン(クレイグ・ワーノック)。ある日彼の部屋に突然6人の小人が出現する。彼らは創造主(ラルフ・リチャードソン)からタイムワープができるホールの場所が記された地図を盗みだしたのだという。タイムホールとは創造主が6日間でこの世を作ったときに見落とした穴のことなのだ。その時続いて部屋に現れた創造主に驚いたケビンは、小人達とともに歴史と空間を渡り歩く旅に出ることになってしまう.........。


<コメント>
『未来世紀ブラジル』(1985)や『12モンキーズ』(1995)等、独特の雰囲気を放つこだわりの映像で知られるテリー・ギリアム監督の作品です。
タイムワープを利用して旅をするというと一見ありきたりなストーリーのように思えますが、テンポもよく、脚本もよく出来ているのでとても楽しく見られました。

主人公の少年ケビンはふとしたことから時空を越える旅に出ることになるのですが、18世紀のイタリアでナポレオンと出会ったリ、ギリシャの砂漠でアガメムノン王を助けたり、果てはタイタニック号の甲板に落ちてきたりとまさに歴史を縦横無尽に駆け巡ります。さらにそこに地図を横取りしようとする悪魔が絡んでくる等、スケールも大きく内容も盛りだくさんで最後まで飽きないです。

一応ファンタジー作品なのですが、味付けとして結構”笑える”場面も多いです。もともとテリー・ギリアム監督はモンティ・パイソン(イギリスの伝説的お笑いTV番組)一派でもあり、映画にもモンティ・パイソンでお馴染の役者が出ていて、大笑いさせてくれます。この辺のギャグのセンスはさすがです!
また、この監督独特のダークな雰囲気と絵画的なカメラワークが、意外とファンタジーにハマっているのにも驚きました。もちろん、こういったファンタジー映画にありがちなご都合主義的な場面も多少ありますし、特撮場面等はさすがに時代を感じさせますが、まあその辺はご愛嬌。
ありがちなラストで終わらないところがいかにもテリー・ギリアム監督らしいと思います(賛否は分かれるような気がしますが)。

公開当時高校生だった私は、”スクリーン”という雑誌でこの映画の評判が高いことを知ったのですが、悲しいかな地元の映画館には来なかったのを覚えています。しかし、公開当時はヒットアニメ『幻魔対戦』とカップリング上映がなされ、陰に隠れたこの映画には最悪の編集が施されたことは有名な話で、後でビデオを見るというのが正解だったかもしれません。

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