No.32
タイトル
ピクニック・アット・ハンギングロック
(原題)
PICNIC AT HANGING ROCK
監督
ピーター・ウィアー
制作
1975年/オーストラリア
ジャンル ドラマ
上映時間
116分
評価
★★★
<ストーリー>
1900年2月14日聖バレンタインの日、オーストラリアの名門女子学園に通う生徒達が”ハンギングロック”と呼ばれる岩山にピクニックに向かった。何も起こるはずのない普通のピクニックのはずだったが、突然岩山に悲鳴が響き、そして3人の女生徒と1人の教師が行方不明になった.........。


<コメント>
『刑事ジョンブック/目撃者』(1985)、『今を生きる』(1989)等、アカデミー賞ノミネート作品も多い、ピーター・ウィアー監督の作品です。未だに謎に包まれている、オーストラリアで実際に起こった少女達の失踪事件の映画化です。本国ではこの事件に関する研究本(?)等も出版されていて、実際に事件が起こった場所は観光地になっているようです。

一行がピクニックに出かけてから失踪するまでの前半は、美しい映像や音楽に彩られ、とても幻想的に描かれています。失踪した3人を含むグループは現実の中の夢の象徴とも言える神秘的な”岩山”に感性が同調したがために、吸い寄せられるかのように奥へ奥へと進んで行きます。物語の背景となる現実と夢の区別があいまいな多感な女生徒達と、規律の厳しい名門学園の先生達との確執も無理なく表現されていると思います。
ピーター・ウイアー監督というと前述のようなメジャーな活躍が目立つので、こういう雰囲気の作品を撮っていたのがとても不思議に感じられました。

しかし、中盤からは失踪した4人の捜索や学校内部の問題等がクローズアップされちょっと興ざめな感じです。リアリティを求めてドキュメンタリーっぽく展開して行くのは監督の狙いだと思いますし、それはそれで悪くは無いのですが、もともと失踪の原因はわからないものと思って見ているので、もっと幻想的な雰囲気のまま終わっても良かったのではないかと思います。

ソフィア・コッポラ監督が『ヴァージン・スーサイズ』(1999)で思春期の少女たちの繊細で危険な心情を70年代の音楽に乗せて描きましたが、それに比べるとちょっと中途半端なノン・フィクションっぽさがもったいなかった気がします。
しかし、逆にこの失踪事件が実話であるということを思い出すたびに、いわゆる”ホラー”の恐怖とは違う怖さが背中を走りました。

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