No.22
タイトル
微笑みをもう一度
(原題)
HOPE FLOATS
監督
フォレスト・ウィッテカー
制作
1998年/アメリカ
ジャンル ドラマ
上映時間
112分
評価
★★★
<ストーリー>
高校時代、学園のマドンナとして町の人気者だったバーディ(サンドラ・ブロック)は、同じく高校時代のヒーローだったビル(マイケル・パレ)と結婚。子供も産まれ幸せな家庭生活を送っていたが、ある日TVの告白番組に呼ばれ親友のコニー(ロザンナ・アークエット)から夫との不倫を告白される。絶望のどん底に落ちたバーディは逃げるように故郷に帰るがそこに待ち受けていたのは人々の好奇の目だった.........。


<コメント>
演技派俳優で脚本・監督までこなすアメリカの鶴瓶師匠(顔が似ていると思いません?)ことフォレスト・ウィッテカーの監督作品です。脚本に惚れ込んだサンドラ・ブロックが製作総指揮にも関わったようです。

作品の出だしがアメリカのテレビに良くある告白形式の番組で、主人公がそこに呼び出されとんでもない告白をされるという、ちょっと変わった趣向です(でもこれは単に奇をてらった訳ではなくて、もちろんストーリーに影響します)。しかし基本的にはストレートな恋愛ドラマだと思います。

出だしの展開もそうですが、それ以外にも音楽の扱い方(音楽担当はデイブ・グルーシン)やキャスティング(ジーナ・ローランズにロザンナ・アークエット等)、所々に出てくるちょっと凝った映像等、随所に監督のこだわりが感じられました。
主人公を演じるサンドラ・ブロックはほとんど素のような自然な感じでかわいいです。ハリー・コニック・Jrは演技は悪くないと思いますが、役柄が中途半端な感じでした。昔の恋人の割には印象薄いです。ジーナ・ローランズは作品を引き締めてくれていますが、もっとインパクトがあっても良かった。おそらくこの辺りは監督の演出の問題でしょうね。せっかくの配役を生かしきれていない気がします。特にジーナ・ローランズはもったいないです。冒頭のロザンナ・アークエットはかなり笑えますが。

邦題やビデオのパッケージの宣伝文句を見るとどう考えても恋愛物語のような感じを受けますが(もちろん間違いではありません)、どちらかというと、友達、母親そして子供等、周りの人間との関係を通して自分を取り戻す女性の物語として見た方が楽しめると思います。
凡庸な感じは否めないものの、ほのぼの度合いも甘すぎなくて悪くなく、サンドラ・ブロックの魅力がうまく引き出された佳作だと思います。

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