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No.26 |
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タイトル
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夢の涯てまでも |
(原題)
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UNTIL THE END OF THE WORLD |
監督
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ヴィム・ヴェンダース |
制作
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1991年/米、豪、日、仏、独 |
ジャンル |
ドラマ |
上映時間
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158分 |
評価
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★ |
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<ストーリー>
1999年、世界は核衛星の墜落の恐怖に晒されていた。クレア(ソルヴェーグ・ドマルタン)は旅先で出会った追われる男トレヴァー(ウィリアム・ハート)を車に乗せて助けるが、彼は金を盗んで姿を消してしまう。男は科学者で、ある理由から世界を旅していた。クレアは男を追い続け、それを心配した彼女の元恋人ユージーン(サム・ニール)が彼女を追う。世界各国を渡り歩いた結果、最後にオーストラリアにたどり着くが、そこで彼らを待ち受けていたものは.........。
<コメント>
『パリ・テキサス』(1984)、『ベルリン・天使の詩』(1987)等の作品で知られ、音楽にも造詣が深いヴィム・ヴェンダース監督の作品です。この作品では脚本も手がけています。
日本を含む世界各国でロケを行い、俳優陣も豪華な顔触れのロード・ムービーであり、公開当時はかなり話題になった記憶があります。
しかし、内容は残念ながらかなり退屈なものとなってしまったように思います。
『パリ・テキサス』の冒頭部分で主役のハリー・ディーン・スタントンが砂漠を彷徨う場面を見たときは、”何と新しい感覚を持った人だろう”と感心しましたが、今回の作品では冒頭の場面でTVモニターにトーキング・ヘッズ(トーキング・ヘッズ自体は大好きです!)が映った時点で、すでに監督の押し付けがましさを感じてしまいました。
映像に凝ったのはわかるのですが、演出が間延びしているため、3時間近い上映時間が何ともだらだらと長く感じられました。世紀末(といっても1999年ですが)の退廃的な雰囲気も伝わってきませんし、ロード・ムービーと言いながら、途中からはSFになってしまいます。しかもそのSF仕立ても説明不足で中途半端に終わっている気がします。音楽も監督の好きなロックが全編に流れますが、わかりやすいというか、狙いすぎというか、映画にあっているのかどうか判断しづらいです。
まあ、日本ロケ等の話題性もあったし、個人的に好きなウィリアム・ハートも出ているということで、期待しすぎた感もなくはないですが........。
しかしキャスティングは全体的に悪くなく、話題にもなったハイビジョンのデジタル処理によって描かれた”夢の世界”はすごいと言われればすごい気もします。また、撮影を担当したロビー・ミューラー(『パリ、テキサス』(1984)、『デッドマン』(1995))のカメラは荒涼とした風景を美しく切り取っています。さすがです。 |
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