D-Movie(No.589)

・邦題:『ピース・フォース』
・原題:『VOLUNTEERS』
・監督:ニコラス・メイヤー
・脚本:ケン・レヴィン他
・キャスト:トム・ハンクス、リタ・ウィルソン他
・制作:1985年/アメリカ
・ジャンル:コメディ
・上映時間:103分
・評価:★★


【 コメント 】
『タイム・アフター・タイム』(1979)、『ザ・デイ・アフター』(1983)などの監督・脚本を手がけたニコラス・メイヤー監督作品。若き日のトム・ハンクスや名優ジョン・キャンディらが繰り広げるドタバタコメディ。トムの相手役は『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』(2002年)で映画制作の手腕も発揮したリタ・ウィルソン。

父親の財産をバックに、賭博に明け暮れる青年ローレンス・ボーン三世(トム・ハンクス)。卒業式の日にまたまた大きな借金を作ってしまい、父親に無心するも、あきれ果てた父親に見放されてしまう。借金取りからわが身を守るため、友人に成り代わって平和部隊の一員としてタイのとある村に派遣され、そこで、村の未来のために川に橋を架ける任務に赴く。ところがその橋による利権を巡って人民軍や地元のギャングが絡んできて一悶着...という物語。

基本的にはコメディ・ドラマですが、貧富の差や人種的な蔑視、思想による偏見など、結構ブラックな要素が取り込まれています。これをうまく軽やかに処理しているのが、トム・ハンクスと、ジョン・キャンディの演技。結局もっとも狂っているのはアメリカ人、という落としどころにオチています。
さらにアクションも結構本格的。作中ジョン・キャンディ演じるトム・タトルが橋の上で挿入歌を口笛で吹く場面がありますが、まさに気分は『戦場にかける橋』。他にもいろいろとパロディのシーンがあるようです。
地元のギャングの警備に力士がいたり、人民軍の描き方もステレオ・タイプで、こういう描写もハチャメチャ(だから日本未公開なのかもしれません)。お笑い的にも羽目をはずしすぎな部分も見受けられるのですが(殺し屋の女との字幕の絡みなど)、そういうところも含めてアクション+コメディとして勢いのある作品ではあると思いますし、初々しくてとんがったトム・ハンクスの演技が見られるという意味では結構貴重な作品かも。でも役柄も含めて、本人やファンにはあまり評判がよくないかもしれませんねえ。

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