ミシガン州デトロイト。ある日の夜、停電が発生。この直後、映写技師のポール、理学療法士のローズマリー、そしてTVレポーターのルークはそれぞれ停電時に居合わせた場所で、周りの人間が服や靴だけを残し謎の消失を遂げるという共通した異様な光景を目の当たりにする。それから72時間経っても電気が一向に復旧せず、日照時間は激減。街が暗闇に覆われてしまう。そんな中、非常用発電機で光を灯す一軒のバーに潜んでいた少年ジェームス。ほどなくして、そのバーにルーク、ローズマリー、ポールがやって来る。こうして集まった4人は、闇が襲い来る未曾有の恐怖と戦いながら事態の謎を解き明かそうともがき続けるが...という物語。
世界規模の大停電と同時に人類が衣服を残して姿を消すという、謎に包まれた恐怖の中で生きようともがく4人の男女の姿を描いたミステリー・サスペンス。主演は『スターウォーズ』シリーズのヘイデン・クリステンセン。突然、人々が姿を消してしまうシチュエーションは興味深いのですが、衣服を残していること、”闇”が襲ってくる様子が伺えることなどから、少し嫌な予感はしていました。結果、伏線は色々あるものの、ほとんど何も解決・提示されないまま物語は進み、そのまま終わってしまいます。M・ナイト・シャラマン監督の『サイン』(2002)、『ハプニング』(2008)レベルでよいので、何かしらの物語を提示してほかったです。ミステリー系のドラマで一番残念なパターン。
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