舞台はノルウェー。熊の密猟事件を調査する3人の学生。ドキュメンタリーとして撮影も並行して証拠収集に奔走していた。彼らは怪しい男、ハンスと出会い、彼を密猟を行っているハンターと推測し、尾行するが、深夜森の中で何者かに襲撃され、逆にハンスに助けられる。ハンスによると、襲ってきたのはトロールで、自分はトロールの存在を隠蔽するためにトロールを狩っているトロール・ハンターだという。国に雇われてトロールを狩っているハンスだったが、トロールの扱い方に疑問を持っており、トロールの実在を公表するために学生たちに取材を許可する。半信半疑ながらもハンスについていく学生たちだったが..という物語。
普通に物語が始まるわけではなく、2008年にフィルムカメラーテネ社に匿名で届いたテープがあり、それを再編集したもの、という体で幕が開けます。基本的に手持ちカメラで、伝説の妖精を追うハンターに密着した映像は、まさにドキュメンタリー。それでいて、あまり引っ張りすぎず、トロールたちが割と早い段階から登場します。トロールを表現しているVFXもクオリティが高くリアリティがあります。全体を通して虚実わからない思わせぶりな作品というよりは、終わってからの音楽もハードで、「”ノリ”で見て、恐怖や不思議さを楽しんでくれ」と言われているようなブラック・ユーモアにあふれた作品。
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